欧州委員会は18日、方向性電磁鋼板製品(GOES)の輸入に対し、関税割当と価格閾値を組み合わせた暫定的なセーフガード措置を課したと発表した。
方向性電磁鋼板は、電力変圧器などの電気機器に使用され、発電所から最終消費者(工場、商店、一般家庭など)まで長距離にわたって電力を送電することを可能にするもの。そのため、GOESは欧州連合のエネルギーインフラの安全性にとって極めて重要な位置づけとなっている。
2026年3月に開始された調査において、関係者から寄せられた意見を分析した結果、欧州委員会は、世界的な過剰生産能力と従来の輸出市場の閉鎖によって引き起こされる高い輸入圧力によって脅かされているEUの戦略的産業を保護するために、暫定的な措置が緊急に必要であるとの結論に至った。
暫定的に発動されたセーフガード措置の対象範囲には、GOESをさらに加工して得られる積層材およびコアも含まれ、これらは電力変圧器に組み込まれる予定。さらに、既に変圧器に組み込まれているコアも対象に含まれるという。
保障措置に関する調査は通常9ヶ月以内に完了しなければならないが、例外的な状況においては11ヶ月まで延長されることがある。
セーフガード措置が正当化される場合、欧州委員会は調査の主な結論をまとめた提案書をセーフガード委員会(各EU加盟国の代表者で構成)に提出し、投票を行う。最終的な措置が発効するには、委員会において特定多数決による賛成が必要となる。
(IRuniverse K.Kuribara)