JFEエンジニアリングは20日、三菱ガス化学と廃棄物ガス化技術を活用した環境循環型のメタノール製造技術の確立に向け、共同で事業検討を行うことについて、覚書したと発表した。覚書に基づき、両社は技術確立、事業性評価および商業化に向けた具体的な検討を進めていく。
JFEエンジニアリングは、一般廃棄物を含む幅広い廃棄物を原料に、水素や一酸化炭素などを生成する世界でも希少な廃棄物ガス化技術(C-PhoeniX Process®(シーフェニックス プロセス) )を有し、20年以上にわたる操業実績を持つ総合エンジニアリング会社。一方、三菱ガス化学は、資源開発からメタノール製造、物流、誘導品開発、販売までを一貫して手掛けるメタノール総合メーカーとして展開してきた。
覚書に基づき両社は、廃棄物から生成した合成ガスからメタノールを製造する技術を確立する。製造されるメタノールは、プラスチックや合成繊維などの化学製品や燃料として活用することが可能。これは、三菱ガス化学が推進する環境循環型プラットフォーム「Carbopath™(カーボパス) 」の取組の一つとして位置付けられており、資源循環の促進や環境負荷低減への貢献が期待される。両社が培ってきた技術力と豊富な実績を融合することで、廃棄物由来の環境循環型メタノール製造の社会実装に向け、信頼性の高い技術を確立し、早期の事業化を目指す。
JFEエンジニアリングは同プロジェクトにおいて、廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラルに加え、ケミカルリサイクル向け合成ガス製造機能強化を目的とした実証事業を推進しており、その成果が評価されステージゲートを通過している。さらに、精製合成ガスを使用して化学品等を製造する技術を対象とした追加公募事業者としても採択された。三菱ガス化学は同事業の委託先となる予定。両社は今後、大規模実証試験実施(2030年度実証完了予定)に向けた検討を加速していく方針だ。

(IRuniverse K.Kuribara)