アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)と三菱重工業、BHP、Mitsubishi Development Pty Ltd(MDP)の4社は28日、アルセロール・ミタルがベルギーのゲントに保有する製鉄所において、高炉ガスからCO2を回収する実証試験を完了したと発表した。三菱重工が関西電力と共同開発したCO2回収技術「Advanced KM CDR Process™」を適用した、実証試験の第1フェーズとなる。
実証試験において、CO2回収率90%以上を達成するとともに、ゲント製鉄所の高炉ガスへのCO2回収技術の適用について、商用規模への展開を見据えた設備の設計や導入評価に資する運転・設計データを取得した。実証試験の結果に基づく技術評価では、本技術を燃焼前の高炉ガスに商用規模で適用した場合、ゲント製鉄所におけるCO2排出原単位を最大24%削減できる可能性が示された。また、本技術を製鉄所内の複数の排出源に適用することで、CO2排出原単位を実質ゼロへと近づけることができるという。
実証試験の第2フェーズでは、圧延再加熱炉から発生する燃焼後ガスを対象としたCO2回収技術の試験を含め、製鉄プロセスにおける複数の排出源へのCO2回収技術の適用拡大を目指す。圧延再加熱炉は副生ガスなどを燃料として使用し、鋼片(厚い板状の鋼材)を薄板へ圧延するために必要な温度まで加熱する設備。
(IRuniverse K.Kuribara)