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廃棄物等の輸出入等に関する現状と課題

2015.09.29 16:48

 我が国を取り巻く廃棄物等が資源リサイクル物として回っているが、一方で不法な取引も増えている。

 我が国でバーゼル法が制定されて20年が経つが、現行制度では対処できていない問題もある、という慶応大学の細田衛士教授の言葉が現在のバーゼル制度の問題の本質を言い表している。

 

写真 29日、都内大手町で「第1回廃棄物等の越境移動等の適正化に関する検討会」が開催された。

 この検討会の座長が先の細田教授。本検討会では①廃棄物等の不適正輸出等対策の強化及び②環境負荷の低減や資源の有効利用に資する循環資源の越境移動の円滑化の在り方について検討を行い、2015年度内に5回の検討会を開催し、とりまとめを行うとしている。この検討会の事務局は三菱総合研究所。

 

検討会の委員は座長が細田教授、委員は8名で以下の方々

 大塚直 早稲田大学大学院 法務研究科教授

 小島道一 JETROアジア経済研究所 主任研究員

 島村健 神戸大学大学院 法学研究科 教授

 下井康史 千葉大学大学院 専門法務研究科 教授

 白鳥寿一 東北大学大学院 環境科学研究科 教授

 寺園淳 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター副センター長

 中村崇 東北大学 多元物質科学研究所 教授

 

オブザーバーは外務省、財務省、経済産業省、海上保安庁

 

当日に議論した主な内容は

 ① これまでの廃掃法、バーゼル法に係る関連の取り組み状況について、どのように評価されるか

 ② 雑品スクラップ等輸出の取り締まり

  ・悪質事案やシップバック事案への対応を想定した場合、現行の関連法令における制度的課題

  ・関係法令における規制対象物への判断基準明確化を検討する際、特にどのような判断要素(性状、有害性、即物判断の可能性等)に着目し、どのような調査を進めるべきか。

 

 ③  中古品判断基準の見直し

  ・税関における輸出者自身による証明を促すため、どういった仕組みの整備が考えられるか

  ・修理を伴う輸出に関して、確実に中古品販売目的であること、残渣が適切に取り扱われること等を担保するためには、

どのようなルール作りが必要なのか?

・シップバック事案への対応を想定した場合、現行の関係法令における制度的課題は何か?

 ④ 電気部品(基板スクラップなど)の輸入円滑化

  ・国内処理状況や諸外国での運用状況を調べる

 ⑤ 試験目的の輸出

  ・残渣の取り扱い等の条件づけ

 ⑥ 規制対象外であることの証明

 

全体的な総括的な課題として

 ① 廃掃法、バーゼル法の輸出入等に係る取組について、第3次循環型社会形成推進基本計画を実施する観点からどのように評価されるのか

 ② バーゼル条約遵守の観点から、近年の活発な資源循環、関連する国際動向を踏まえ、現行の関連法令における制度的課題はなにか

 ③ 循環基本計画で掲げられた取組に追加して考慮すべき事項はないか?

第3次循環型社会形成推進基本計画

 

 今後の検討の進め方については、先の輸出入円滑化の実態と課題等についてヒアリングを行う。

不正輸出防止に関する実態と課題等についてのヒアリング先は

 関係省庁、地方自治体

 

循環資源の輸出入に関する実態と課題等についてのヒアリング先は

 日本鉄鋼連盟

 電機事業連合会

 日本鉱業協会

 

*関係業界へのヒアリングは、循環基本計画に掲げられた国外の処理困難物の輸入または循環資源の輸出実績のある関係業界団体に絞って行うこととする、としている。こうしたヒアリングを経て、第3回以降の検討会に反映させたいとしている。

第一回目での検討会では委員より以下の発言が成された。

「議論の前提として、目指すべき循環型社会を明確化しておく必要がある」(白鳥委員)

「制度面、運用面で、それ ぞれ解決できる問題を整理し、柔軟に対応していくことが必要」(中村委員)

「国際社会における現状把握と密な情報交換・連携の必要性」(小島委員)

 

(IRUNIVERSE Y.Tanamachi)

 

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