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2月の世界経済 明るい気持ちで春を待つ・江守氏 株高効果、金は将来2万ドルも

2026/02/03 18:13
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2月の世界経済 明るい気持ちで春を待つ・江守氏 株高効果、金は将来2万ドルも

 2月の世界経済は明るい雰囲気で進みそうだ。エモリファンドマネジメントの江守哲・代表取締役兼最高経営責任者(CEO)は「世界経済全体が回復基調にある」と話す。2025年後半からの世界株高を背景にムードが上向き、企業業績などの実体経済にも好調が及び始めている。

■株高が企業業績に波及

 2月2日の日本経済新聞朝刊は、「1月30日までに2025年4-12月期決算を発表した企業の7割が、最終増益を記録し、4年ぶりの高水準となった」と伝えた。生成AI(人工知能)投資の恩恵が半導体の製造装置や素材だけでなく、データセンター向けインフラなど幅広い業種に波及した結果という。江守氏は「株高を背景に世界的に投資意欲が強まっている。企業も投資に強気の姿勢を取れている」と話す。

 

過去20年間の日米株価の推移($)(JPY)

 

 株高は続いている。日米株はもちろん、フランスやイギリスなどの欧州株、韓国や台湾といったアジア株も過去最高値圏にある。1年前の2025年前半はトランプ米大統領の再登場とそれに伴う関税騒ぎで混乱したが、市場は既にそれを吸収した。株高や金利高で例えば銀行などが相次ぎ好業績を発表するなど、企業・機関と株高の好循環が生まれている。

■リスクオンで金銀銅も上昇へ

  リスクオンのムードは商品相場にも波及する。江守氏はもともと金相場には強気。足元の急伸を受け、「将来的には$2万/tozもあり得る」と大胆に予想した。「資源が有限である一方、中央銀行の需要増など金を取り巻く供給ひっ迫の条件は変わらない」(江守氏)ため、「下落する要素はない」(同)と見る。金はもともとはリスクオフ場面で買われる安全資産だが、商品としての需給バランスが長期的に強いとの見方が変わらぬ上昇基調の支えになっている。

 

過去20年間のNY金相場の推移($/toz)

 

 金が上昇を続ければ、追随しやすい銀相場も上昇を続けそうだ。また、銅はかつて中国景気に連動しやすいとされていたが、AIやデータセンターなどニューエコノミー向け需要への期待が強く、「価格上昇の条件の方が多い」(江守氏)とみられる。

 

過去20年間のNY銅価格の推移($/lb)

 

■円安方向、160円未満で推移

 気になる為替は、残念ながら円安方向とみておいた方がよさそうだ。江守氏は「円高に振れる要素は見当たらない」と話す。2月8日の衆議院議員総選挙で積極財政を掲げる自民党が大勝すれば、海外投資家による日本の財政懸念を誘う結果になる。自民党が圧勝しなくても、例えば消費減税は各党がそろって公約に掲げており、財源の不透明感から日本の財政不安に結び付けられやすい。

 江守氏は、ドル円相場について「1ドル=160円を下限に、150円台半ばから後半までの値動きとなりそうだ」と見る。「債券価格は当然ながら下落(利回りは上昇)するだろう」とも話していた。

 

過去1年間のドル円相場の推移($/JPY)

 

(IR Universe Kure)

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