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浜野先生との思い出 追悼録

photo希土類磁石業界の支柱的な存在であり、いまではよく知られているが、ネオジム磁石の発明者である佐川眞人氏に重要な着想をもたらした浜野正昭氏その人が3月5日に逝去された。享年72歳。

浜野氏は磁石業界中心に重要な活動を生涯にわたって続けており、またその偉大な業績、貢献を超えた明るい人柄で常に磁石業界の中心におられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

photo2013年初頭から1年以上にわたる闘病生活のなか、最近ではリハビリ治療を行い、復帰も近いのではないかと親しい方から聞いていただけに残念無念でならない。

 

筆者(棚町)にとっては磁石業界への扉を開いていただけた大恩人であり、偉大な先生、時に飲み友達と公私にわたってノラ猫のような私とお付き合いくださった方で、感謝の思い余りある。

たいていの場合、偉くなると付き合い方が変わったり、偉くない人間とは付き合わなくなるなど狭小かつ利得優先になるものだが、浜野先生はそういったことが驚くほどにない公平至極な方で人間的にも尊敬できた素晴らしい方だった。磁石に興味がある、それだけでもう同志になれた。この資源業界でこれほどオープンマインドで何年たっても変わらないお人柄の方はそれほど多くない。

 

現在のJABM(日本ボンド磁性材料協会)事務局長の大森氏に2008年の新金属協会の新年会でお会いし、その後すぐに磁石を勉強したかったずぶの素人である私が図々しくもボンド磁性材料協会の新年会にまさにノラ猫のごとく入ったときに全く警戒も何もなく快く迎えてくれたばかりか、いきなり長年の友達のように接していただき、初参加の初日その日に三次会まで付き合わせていただいたことは自分にとってかなり幸運だった。そこからが私の磁石、レアアースの本格的な勉強ならびに取材活動が始まった。

自分の主催する研究会(IRRSG)のほうにも必ず出席してくださり、二次会~三次会での浜野先生得意の「お祭りマンボ」(美空ひばり)がまたしてもここで思い出される。いやしかし本当にお酒と歌が好きな明朗快活な先生だった。

 

かなり個人的な思い出になるが、自分が最も厳しい状況の頃におおいに元気づけてくれたこと、自分がようやく結婚する、と2012年の夏、日暮里の居酒屋で発表したときに本当に喜んでいただいたあの破顔一笑が懐かしく思い出される。たまたまその時の様子はデジカメで録画していた。以下がその時の模様。

https://www.youtube.com/watch?v=g50aSiqTyHM&list=LLu8kYm0YnuIwrfO8OzN5B5Q

 

猫よりも結婚、子供ですよ!と4年間言われ続け、年賀状にも必ずそのメッセージが添えられていた。浜野先生には今年、自分の子供を見てもらおうとずっと考えていた。

また

同じく2012年の8月25日、磁石同志友好の会であるNS会で盟友といっていいだろう、佐川眞人氏が講演、その司会を浜野先生が行っていた。そのときも私が録画していたがその様子が以下である。

佐川先生TALK2012年8月25日明治大学紫紺館NS会

 

 

photo  photo

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まだまだ言い尽くせぬ思いはあるが、今はもうご冥福を祈るのみ。天国で見守っていただきたい。

 

合掌

 

(IRUNIV棚町裕次)

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