英豪資源大手リオティントのカナダ支社は11月1日、自社ホームページ上で、「カナダで展開するスカンジウムの生産施設に、同国政府系ファンドであるカナダ・グロース・ファンド社(CGF)からの融資を獲得した」と発表した。スカンジウムは米国もオーストラリア企業からの調達を契約したばかり。希少鉱物をめぐる脱中国依存の流れが加速している。

CGFも10月末に同内容を発表していた。リオ側の発表によると、CGFはリオがカナダのケベック州で建設中の酸化スカンジウム工場に向け、2500万カナダドル(約27億3000万円)を拠出する。これにより、工場の年産能力を9トン規模に拡大する。
スカンジウムは軽希土類の一種で、生産が非常に少ない。JOGMECの7月時点のレポートによると、世界全体の酸化スカンジウムの年間生産量は2022年時点で約15トン。精錬は中国が一手に担う。西側諸国の生産模索は始まったばかりで、米ロッキード・マーティンが10月に豪企業と供給で契約したものの、この豪企業もまだ工場建設の段階だ。
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一方、リオは2022年からスカンジウム生産の実験を行っていた。カナダでは廃岩鉱からのスカンジウム抽出にも取り組む。スカンジウムは単体では生産されずボーキサイト、ニッケル、チタン、ウランなどの副産物として生産されることから、鉱石の選別技術も関連する。
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(IR Universe Kure)