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ニッケル水素二次電池輸出Report 2019#3 単月輸出額100億円超、LiB減速の裏で何が

2019.05.21 10:15

 日本からのニッケル水素二次電池輸出は、リチウムイオン二次電池の輸出の不調に相対するように、今年、好調を続けている。そうした中、今年3月の輸出額が初めて100億円を突破した。カナダと米国間の関税撤廃から、日本からカナダ向けの輸出も急増している。

 

 

グラフ【ニッケル水素電池概況】

 2019年3月のニッケル水素電池全体の輸出額は100.4億円と、同輸出の貿易統計を取り始めてから初めて100億円を突破した。そして前月比16.3%増、前年同月比18.1%増加した。前年同月比プラスは、17か月連続である。

 

 今年3月までのニッケル水素電池の累計輸出額は、前年比16.1%増加の262億円である。同じ時期に、リチウムイオン二次電池が前年比27.0%減だったのと比べても、海外におけるニッケル水素二次電池の需要が高いことを物語っている。

 

 2019年3月のニッケル水素電池の輸出数は1,295万個だった。3ヶ月振りに1千万個を超えた。そして、同月の同電池の2月の輸出平均単価は、1個あたり776円、前月より280円安だった。前月、初めて同単価が1千円を超えたが、1月の単価に戻った。

 

 

グラフ【ニッケル・水素電池輸出先】

 このところニッケル水素電池の輸出額のトップは、米国からトルコに代わっていた。昨年12月から3ヶ月間続いたが、今年3月は米国向け輸出額がトップに返り咲いた。更に、英国向けの輸出が急増し、トルコを超えた。またカナダ向け輸出も急増し、3月はトルコ向けに肉薄した。

 

 今年3月の米国向け輸出額は、前月より8億円弱増加した23.5億円に達し、2014年10月以来の高額だった。一方、同月のトルコ向け輸出額は、15.2億円で、前月より2億円以上減らした。

 

 またカナダ向けの輸出額も増えている。前月からの急増だが、それまで月2から6億円程度だったのが、今年2月に突然、倍以上の10億円を超え、3月15億円近くとなった。カナダと米国間の自動車関税が撤廃されたことが影響していることは容易に想像できる。もし、この2国間の関税撤廃によるものだと仮定すると、日米間の貿易交渉が難航することを考えて、カナダ経由のルート開拓の可能性も否定できない。今後もカナダ向けニッケル水素電池の輸出が増えるのか、注目したい。

 

 更に英国向け輸出も、増加し続けている。前月に続き、2ヶ月連続で、同地域向けの輸出額の記録を更新した。EU離脱に向けた動きは、3月の交渉時間切れが、延長されたことで、4月以降も引き続き調整が進められている。英国国内におけるメイ首相退陣要求も強く、混乱が収束しそうにない。

 

 

グラフ

 

 

 英国を除く欧州向けのニッケル水素電池の輸出は伸びず、EUや東欧、そしてトルコを見ると少し減る傾向が見られる。また、東南アジア向け、中国・香港向けの輸出も一時より輸出が減ったまま、横這いが続いている。

 

 

(K.AKIYAMA)

 

 

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