2026年2月のタングステン市場は2025年に引き続き急騰している。ベンチマークであるタングステンAPTの国際価格は2月25日に高値$1900/MTUと、$2000の節目に迫っている。1年前の2025年2月末($342.5)からの上昇率は4.2倍。市場では「誰にとっても未知の領域」(タングステンを扱う専門商社トップ)と、驚愕ばかりが広がる。
過去3か月間のタングステンAPT価格の推移(EU Free market)($/MTU)

タングステンAPTは仲値では2月25日に$1775を付けた。前出の専門商社トップは2月上旬にIR Universeの取材に対し、「特に中国で投機的資金が流入しているのではないか」と話していた。足元の国際価格動向は中国国内の値動きに引っ張られて動いているという。中国の鉱石価格は2月25日にRMB73万7500/mtと一段高になった。
過去3か月間の中国のタングステン鉱石価格の推移(WO3 65%) (RMB/mt)

APTに同調しやすい酸化タングステンも2月25日に値上がりした。
過去3か月間の酸化タングステン価格の推移(Wo3 99.99%min FOB China)($/MTU)

■過熱にさすがに足踏み
過去3か月間の国際タングステン鉱石価格の推移(WO3 65%) ($/MTU)

過去3か月間のタングステンバー価格の推移(w-4 99.9% China)($/kg)

過去3ヵ月間の炭化タングステン価格の推移(99.7%min 2.5-7.0um Fob China)($/kg)

過去3か月間のフェロタングステン価格の推移($/kg)

過去3か月間の純タングステンスクラップ価格の推移(99% of Japan)($/kg)

とはいえ、過熱状態に一部のタングステンでは足踏みもみられる。APTと中国鉱石価格、酸化タングステン以外のタングステンは2月13日に値上がりしたものの、2月25日には値動きがなかった。いずれも過去最高値圏にあるとはいえ、足元の最終需要が絶好調とは言えないだけに様子見気分も漂う。
先行きに関しては品薄の背景にあるのが中国の鉱山の老朽化に伴う資源枯渇である以上、構造的な供給不安は続くとみられる。一方で需要は兵器向け需要への根強い期待に加え、太陽光パネルの生産に使うタングステンワイヤーなど新規の需要が掘り起こされている。
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前出の専門商社トップは「国際価格は中国価格の後追いで動いている。APTなら中国価格+αとなるため、中国のAPT価格にも注目していく必要がある」と話していた。
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2月24日
中国は2月24日、日本企業20社をそれぞれ対象としたデュアルユース(軍民両用)製品の輸出規制リストと輸出審査厳格化リストを発表した。即日発効した。
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2月24日

カナダ資源のアメリカン・タングステンは2月24日、自社ホームページ上で、米アイダホ州の鉱山での高品位タングステン銀の検出結果を発表した。
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2月19日
経産省は2月19日、政府の成長戦略本部が掲げる戦略分野の一つとして、「マテリアル(重要鉱物・部素材)」に関する新たな審議会を設立した。タングステンやモリブデンといった特定鉱物、アルミニウムの原料確保のほか、蓄電池メタルのリサイクル実証事業などに対して、国費による支援枠組みを活用する。
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(IR Universe Kure)