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ニッケル価格の上昇も盛り上がりに欠けるステンレス業界

2019.10.23 17:30

 2019年の主な卑金属の中で、ニッケルは未処理のニッケル鉱石の輸出に対するインドネシアの厳しい規制と、電気自動車用バッテリーなどのニッケルの需要増加の期待感で引き続き好調だ。

 

 9月上旬、LMEの3か月ニッケル価格は1トンあたり18,000米ドルを少し上回り、今月後半にはまだ年初から約60%上昇している。しかし、他の商品と同様に、ニッケルの一次価格の上昇は、必ずしもステンレス鋼産業またはステンレス鋼スクラップ加工業者の市場状況の改善につながっていない。特に懸念材料となっているのがアジアでの過剰生産だ。

 

 情報筋では、「2019年は全体としてステンレス鋼業界にとってひどい年であり、中国以外の需要の減少、生産過剰のなかで、ステンレスミルの利益率は弱からマイナスに転じた」と述べている。市場アナリストは、「アジアで生産が増加したことで、ステンレス鋼スクラップの消費と価格に衝撃が加わった。今年、欧州と米国でステンレス鋼の生産量を削減するだろう」と予測している。

 

 

■ヨーロッパの懸念

 ヨーロッパのステンレス鋼溶解工場の生産量は、2019年第1四半期が前年同期比5.7%減少した。ヨーロッパのステンレス鋼生産量が2019年に全体で5%減少して700万トン未満になるとみられている。

 

 最近のヨーロッパでは、英国のBrexit問題とドイツの製造業生産の縮小傾向になぞって、「不確実性」が流行語になっている。輸入競争がもう一つの厳しい要因となっており、輸入量だけでなく、同時に価格水準も脅威となっている。ヨーロッパでの自動車生産の減少と、鉄価格とクロム価格の下落にも課題がある。

 

 その結果、情報筋は欧州市場の状況は2020年の第1四半期まで改善されないだろうと予想されている。

 

 

■厳しい米国の状況

 米国のステンレス鋼スクラップ価格は、取引所のニッケル価格上昇へ反映が追いついていない。米国東部では、304のソリッドとクリップの公開価格が最近、工場に納入された総トンあたり1275米ドル以上に上昇したが、ニッケルの一次価格の上昇によって相殺されたままだ。

 

 公式の米国貿易統計によると、中国への出荷が98%減少し、カナダ、パキスタン、ベトナム、韓国からの需要が減少したため、2019年上半期のステンレス鋼スクラップの輸出は2018年上半期と比較して30%減少して230521トンになっている。貿易フローは台湾、インド、メキシコなどで改善しているが、他の市場への損失を相殺するには不十分だった。

 

 中国との貿易が急激に減少したため、米国、カナダ、メキシコ間のステンレス鋼貿易の流れはますます重要になってきた。NAFTA地域内でのステンレス鋼製品の貿易フローは、昨年570000トンに達している。

 

 

(IRuniverse)

 

 

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