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欧州からの風#89 「英国Liberty Steel Group、グリーンスチール戦略を促進」

2020.07.07 10:49

写真 英国スチール大手Liberty Steel Groupは、先月の終わりに同社の英国のプラントでグリーンスチール*の生産を大幅に増加させることを発表した。

 

 同社のこのプロジェクトは、移り変わる市場の需要と英国内のサプライチェーンにおけるギャップを焦点に入れた投資計画だ。

 

 Liberty Steel Groupがスクラップ処理から製造するスチールは通常輸出向けだが、この計画で、英国の北に位置するRotherhamのプラントのアーク炉2台を稼働させ、現在の年間生産量50万トンを100万トンに上昇させる予定だ。この施設ではスクラップから建設用の鉄筋の製造が行われる。

 

 同社によると、国内で回収されたスクラップメタルは余剰となっており、アーク炉(EAF)によってスチール製品にリサイクルできるにもかかわらず、国内における120万トンの鉄筋需要の半分は輸入によって賄われているという。

 

 Liberty Steel Groupはこの市場ギャップに着目、現行の国内インフラ計画などから建設セクターにおける先の成長も予測されているため、鉄筋市場に焦点をあてた。また、再生材による鉄筋製造で「グリーンスチール」の促進に取り組んでいることもアピールする。

 

 「我が社は3年前にTata Steel社から取得した事業により Rotherhamのスチール製造部門を「グリーンスチールビジョン」に基づき大きく拡大することができた。それ以来、プラントのグレードアップを続け、生産量も伸ばし続けてきた。」と同グループ会長Sanjeev Guptah氏は語る。

 

 主に熱延コイル製造する同グループのNewport プラントは、将来的に「グリーンスチール」製造の主要施設となる長期的計画が進行中で、エネルギー効率の高いDanieki社製造のアーク炉への設備投資も行っている。

 

 「スチール消費の増加に対応し、今日のカーボン削減の課題に取り組みながら事業を行うには、これまでの考え方を変える必要がある。我が社は、英国内にあふれているスチールスクラップを使い、Uskmouthの発電所が取り組む廃棄物発電を利用していくことで持続維持可能なグリーンスチールの製造を実現していく。」とGuptah氏は続ける。

 

 このNewportのプラントの新規計画では、従来の石炭によるスチール製造方法と比較するとカーボン排出を80%から90%の削減が実現できるという。

 

*グリーンスチール(GTEEN STEEL)

 グリーンスチールのコンセプトは、増え続けるスチールスクラップを、再生エネルギーおよび低カーボンエネルギーを使用する電気アーク炉を使用してリサイクルするというもの。原料や資源は国内で調達し、グローバルレベルで販売可能な製品を製造する。再生材からのスチール製造はカーボン排出を3分の1に削減でき、これを再生エネルギーと組み合わせることでゼロに近い削減が可能となる。

 

Sources:

 ・https://libertysteelgroup.com/news/liberty-steel-group-accelerates-greensteel-strategy/

 

 

(Y.SCHANZ)

 

 

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SCHANZ, Yukari

 オーストリア、ウィーン在住フリーライター。現在、ウィーンとパリを拠点に、欧州におけるフランス語、英語圏の文化、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および政策調査に携わっている。専門は国際政治、軍事、語学。

 趣味は、書道、絵画、旅行、フランスワインの飲酒、カラオケ、犬の飼育。

*ヨーロッパに御用がある際はぜひご連絡ください→info@iruniverse.co.jp(窓口:川合)

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