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工作機械工業会12月受注確報 12月受注は同月比9.9%増と2ヶ月連続で増加

2021.01.22 08:48

12月受注は前年同月比9.9%増の991億円と2ヶ月連続増、前月比も2ヶ月連続増に

  1/21の15時に日本工作機械工業会の12月工作機械受注確報が開示された。12月受注は前年同月比9.9%増の991億円と2ヶ月連続増、前月比でも2ヶ月連続増となり、好不況を分ける1000億円には届かなかったものの、900億円超は一昨年12月以来の数字。

 

 

グラフ

 

 

 外需は672.2億円(27.3%増)で、2019年5月以来の650億円超に。主要4業種別では電機・精密向けが150.4億円(2.6倍増)と半導体関連の拡大が寄与している模様で、18年3月以来、33ヶ月ぶりの150億円超に。一般機械も198.7億円(20.9%増)と、18ヶ月ぶり190億円超、自動車156.2億円(23.1%増)と、13ヶ月ぶりに150億円超、一方で航空・造船・輸送用機械向けは26.2億円(33.7%減)とコロナ影響が深刻で厳しさが続いている。地域別ではアジアが413.6億円(2.1倍)、6ヶ月連続増加となっているが、主因は中国で298.0億円(2.8倍増)。コロナ影響を脱し前年同月比7ヶ月連続増、3ヶ月連続で200億円超え、2018年4月(304.5億円)以来の高い数字に。内訳は電機・精密が4.1倍の99.8億円、一般機械2.4倍増の90.9億円と18年3月の87.8億円を凌駕している。自動車も2.5倍増の76.7億円、航空・造船等2.0倍増の1.7億円と主力4業種全てが倍増以上と爆買い状況に。なお中国を除く東アジアは12.0%減、その他アジアは78.5%増と跛行色。欧州は98.15億円(19.1%減)と26ヶ月連続減、再度100億円を割り込んだ。ドイツ12.6%減、イギリス18.6%減など、11月が久しぶりにプラスに転じたものがコロナ感染再拡大の影響が早くも影を落とした格好に。また主要4業種は自動車のみ2.4%増と微増も、一般機械18.8%減、航空・造船等36.3%減、電機・精密も41.8%減と総じて厳しく、コロナ感染拡大で再度落ち込む懸念も。北米も54.6億円(17.5%減)と11月に22ヶ月ぶりに増加したもの、アメリカが13.7%減で11月に23ヶ月ぶりプラスとなったものが剥落し、受注減に逆戻りした。主要4業種では自動車36.6億円(28.3%減)が影響、一般機械は54.6億円(17.5%減)ながら20年では月次で最大の数字となっており、北米全体は緩やかな回復期にある。

 

 

グラフ

 

 

 内需は318.4億円(14.6%減)で25ヶ月連続減、但し年末でもあり3ヶ月ぶりの300億円超えに。なお12月単月での350億円割れは2012年(259億円)以来8年ぶり。主要4業種では自動車が96.5億円(4.8%増)と24ヶ月ぶりに増加に転じ、電気・精密も31.7億円(6.9%増)と6ヶ月ぶりに増加に転じた。しかし最大仕向先の一般機械が123.8億円(19.9%減)と25ヶ月連続減、航空・造船・輸送用機械75.1%減と厳しさ続く。感染再拡大で投資マインドが盛り上がらず、外需と比較し回復に遅れがある。

 

 

グラフ

 

 

受注残高減少から12月販売は1025億円(22.3%減)と販売減は継続

 現在、受注低迷に伴い、工作機械業界は受注残高が3月末に危険水域の5000億円を割り込み、12月末では4308億円(前年同月比23.2%減)に減少、12月の販売も前年同期比22.3%減の1025億円に止まり、7ヶ月連続で受注の減少率、11月、12月は増加に対し2ケタ減継続と厳しい。工業会の販売状況から、3月期決算企業の上期売上で、Q1は減収率37.9%減、Q2も33.6%減となっておりQ3では22.4%減と減少幅が縮小しているものの、厳しいQ3決算が見込まれる。なお中国が突出して回復、自動車は想定よりも回復が早く、特にトヨタがグループとして5年ぶりにVWグループを抜き世界トップとなり、グローバル生産台数が3ヶ月連続増となるなど、これらの恩恵を受けた工作機メーカー、関連メーカーは大幅な上方修正に。工作機械各社は自動車向けの想定を厳しくしており、Q2からの自動車販売回復が寄与、期初計画に対して上方修正している企業が多い。

 

 

2020年暦年受注額は26.7%減の9018.4億円ながら工業会9月減額予想を518億円上回る

 2020年暦年の受注額は9018億円(26.7%減)となり、2年連続減に終った。米中貿易摩擦、中国経済の低迷で工作機械受注が減退していた2019年に、新型コロナウイルス感染拡大による需要低迷が追い打ちをかけ、国内外とも減速、10年ぶりの1兆円割れとなった。

 

 

グラフ

 

 

 外需は5774億円と2年連続減、11年ぶりの6000億円割れ。国別では中国が全体の35%占め、前年比23.5%増の2019億円と唯一受注増となったが、ドイツ50%減、アメリカ27.5%減と、欧州、北米、中国除くアジアなど、いずれもコロナ影響が大きい。特にロックダウンを経験したEUは半減、欧州全体では11年ぶりの1000億円割れ、北米も10年ぶりの2000億円割れ、インドなども40%減と厳しい。

 

 

表

 

 

 内需も3245億円(34.2%減)と2年連続減減少し、8年ぶりに4000億円を割り込んだ。業種別では主要3業種で一般機械1331億円(34.2%減)、自動車834億円(40.3%減)、電機・精密343億円(20.2%減)に。また航空・造船・輸送用機械は111億円(54.6%減)と、特に航空機の低迷で受注半減となった。

 

 

グラフ

 

 

2021年の工業会受注予測は1兆2000億円(33.1%増)と2020年期初予測への回帰見込む

 工作機械工業会では、1/7にコロナ収束を前提に、2021年暦年の工作機械受注を1兆2000億円(33.1%増)予測とした。内訳は内需4500億円(38.7%増)、外需7500億円(29.9%増)。なお月次1000億円水準は、工作機械業界の好不調の分岐点水準と言われ、まだまだ喜べる水準までの回復は難しいと判断している。なお国内の伸び率が高い前提も、現状の投資意欲からすると、多少、強めの見通し。一方で海外は中国の爆買いの継続、欧米の回復で海外が増額となる可能性がある。但し、コロナ感染の影響が長引いている状況で、日米欧で回復の後ずれも懸念される。

 

 現状、中国需要増の1本足打法の状況で、月次受注は1月も増加が続くとみられるが、今年は2月が春節にあたり受注の絶対額が1月比で減少(前年は封鎖影響があり、前年同月比では大幅増の見通し)する見通し。半導体製造装置のようなコロナに打ち勝って伸びる業界ではないだけに、この1~3月のコロナ感染がどうなるかは、新年度の設備投資計画にも大きな影響を与えるだけに、年間受注回復の大きな鍵となろう。

 

 

(H.Mirai)

 

 

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