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レアアース市場近況2021#13 国内では目立った動き確認されず 英、米、中では新たな動き

2021.04.28 12:00

 この1週間におけるレアアース動向。まずは国内の動きを、レアアース取扱う上場企業の直近開示資料(※有価証券報告書と決算短信)から探る。

 

 輸入車販売及びリサイクルを手掛けるICDAホールディングスは以前より、三菱マテリアルとマテリアル子会社のマークコーポレーションと協業してレアアース含む希少金属回収の技術開発を進めている。直近開示資料である202003期有報ではこの開発が順調であることが触れられていた。一方詳細や具体的見通しに関してはこれまでにおいて開示なく、今後が注目されるところ。

 

 レアアース回収の分野ではもう1社、アサヒホールディングスがレアアース回収技術の開発を評価され2015年にレアメタルリサイクル賞を受賞と同年の開示資料で示しているが、その後同事業についての説明やコメントはいずれの同社発資料で確認されず、現状の進捗は不透明となっている。

 

 専門商社系ではアルコニックス、明和産業、岩谷産業がレアアースを取り扱っているが、これら3社の内、自社のレアアース取引状況を明示しているのはアルコニックスが、2020年度決算有報で価格相場下落とコロナ影響から不振とコメント、続く直近2021年度四半期決算短信(2021年2月開示)において「磁性材向けの取引が増加」とコメントしており現在、底からの回復過程にある様子が伺えるが、他2社については昨年以降資料中でレアアースに関するコメントはなく状況は不透明となっている。一方ホームページではいずれの2社ともが、レアアース取引が事業内容にある旨の解説が記されていることから、撤退をしたわけではないものとみられる。

 

 製造系では昭和電工が、長年レアアース磁石合金を扱っていたが2019年に同事業をTDKへ譲渡している。

 

 生産から販売までを扱う第一稀元素化学工業は、2020年度資料以降、レアアースにピンポイントをあてたコメントは開示資料内にみられない。

 

 

 続いて、この1週間におけるレアアースを巡る世界動向の内見逃せないものをピックアップ

 

 まずは中国大手、包頭鋼鉄集団(Baotou Steel社)の先日開示された2021年度第一四半期業績絶好調について。その内容によると、同社は今期において全ての主要製品販売が好調、365万トンの鉄鋼および31,000トンのレアアースを生産し過去最高の生産量を達成したとのこと。

 

 2つ目は米国が、希土類鉱物法導入へ向け再び舵を切ったとの話題。同法律は希土類鉱物国内生産に対する税制上優遇措置確立が含まれたもので、中国依存を減らすことを目的とし、昨年9月に一旦議案に上っていたものであった。

 

 続いてはPensana社が英国ケミカルパークに世界初持続可能レアアース分離施設建設を計画。

 

 同社はレアアースサプライチェーンの独立構築を目指しており、今回の計画具体化へ向けた動きはその一歩となるものとみられる。同施設ではレアアース酸化物を年間約12,500トン生産を目指しており、これは2025年に見込まれる世界需要の約5%に匹敵する。

 

 

 さてそれでは、各指標を確認する。

 

 酸化テルビウム、高値から落ち着きを取り戻す。

 

 

酸化テルビウム(99.99% USD/kg FOBChina)5年

グラフ

 

 

酸化プラセオジムは直近高値更新中

 

 

酸化プラセオジム(99.5% USD/ton FOBChina)5年

グラフ

 

 

 フェロジスプロシウムは先週つけた高値から一旦落ち着く。

 

 

フェロジスプロシウム(99%minDy80% USD/kg FOBChina)5年

グラフ

 

 

 金属ネオジムが高値からの下落が約2か月続いている。まだ上がり過ぎからの反動から回復できていないようだ。

 

 

金属ネオジム(99% USD/kg FOBChina)5年

グラフ

 

 

 軽希土類の代表である金属セリウムの中国国内価格も上昇中。先週つけたここ1年の高値から一旦落ち着く

 

 

中国国内の金属セリウム価格推移(99%min RMB/kg)1年

グラフ

 

 

 中国国内の酸化ジスプロシウム相場は高値から一旦落ちる。

 

 

中国国内の酸化ジスプロシウム相場の推移(99.5%min RMB/kg)1年

グラフ

 

 

 フェロジスプロシウム相場も酸化ジスプロシウムとほぼ同値で推移している。

 

 

中国国内のフェロジスプロシウム相場の推移(Dy80% RMB/kg) 1年

グラフ

 

 

 中国国内の金属ネオジム価格は上がりすぎの反動からか今週も下落を続けており、足元はキロ当たり695元前後だが、需要は底堅いため大きく落ち込むことはないものとみられている。

 

 

中国国内の金属ネオジム相場の推移(99%min RMB/kg)1年

グラフ

 

 

 中国国内のプラセオジム酸化物は高値安定が継続。足元はトン当たり553000元前後。

 

 

プラセオネオジム酸化物相場の推移(Pr6011/25% Nd2O3/75%)1年

グラフ

 

 

(IRUNIVERSE USAMI)

 

 

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