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いよいよ注目されるライナスLAMPからのレアアース供給 中国からの圧力か懸念?

2025/11/21 15:25
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いよいよ注目されるライナスLAMPからのレアアース供給 中国からの圧力か懸念?

既にMIRUでも10月末に報じているが、改めて、現在の日中関係の急速な悪化を見ると、このライナス社のレアアース供給は世界のパワーバランスを維持するためにも重要と思われる。


豪ライナス・レアアース、マレーシア事業を拡充へ 重希土類の工場追加、日本への供給も視野

ライナス・レアアースは10月29日、マレーシアに重希土類の分離精製施設を新設する計画を発表した。総投資額は5億リンギット(約182億円)で、年間処理能力は5000トンに達する見込みだ。  ライナスの発表によると、新プロジェクトは「中国以外の地域からの重希土供給を求める世界的な需要の高まり」に対応することを目的としている。まさにその通りである。

 ライナスは、中国企業を除くと世界最大のレアアース生産企業であり、現在、中国企業以外では唯一「軽希土」と「重希土」の双方を分離精製・供給する企業として知られている。採掘は豪州、精製はマレーシアのLynas Advanced Materials Plant(LAMPにて行われている。これまで幾多の困難があったLAMPだが、マレーシアでの生産は現在、きわめて重要。

さらにここで注目されるのがサマリウムも生産できることだ。 

 新施設では、26年4月にサマリウムの生産を開始し、その後、順次ほかの重希土製品の生産能力を拡大する。サマリウムは高性能磁性材料や先端兵器、ハイテク電子機器の製造に不可欠な素材で、アメリカ製のF-35戦闘機や各種ミサイルにも使用される。なかでもサマリウムコバルト磁石はパトリオットミサイルに不可欠な部材である。

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したがって、このマレーシアLAMPでのサマリウム供給は世界のパワーバランスを維持するためにもきわめて重要かつエボックなニュースではあるが、今後懸念されるのは、外部からの圧力及び撹乱である。

これまでもLAMPの操業は度々、マレーシア政府により中止させられている。ここに中国側の介入があるとは断定できないが、これからの中国政府のマレーシアに対する動きは要注目であろう。

 

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(iruniverse yt)

 

 

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