第19回ABC(アジアバッテリー会議)がオンラインにて開幕!鉛バッテリーの価値をあらためて考える
11月3日、第19回ABC(Asian Battery Conference & Exhibition, アジアバッテリー会議)がオンラインにて開幕を迎えた。この会議は、鉛バッテリー分野全般を扱うもので、新技術の紹介や、研究開発、将来の方向性、市場分析、リサイクルなどテーマは多岐にわたる。IRUNIVERSE/MIRUcomは同会議のメディアパートナーとなっている。
→ https://asianbatteryconference.com/
前回のABC(第18回)は、2019年にインドネシアのバリ島にて、ISLC(International Secondary Lead Conference, 国際二次鉛会議)と共に開催されたが、2021年は新型コロナウイルスの影響で、どちらもオンラインにて、また、ISLCとは少々期間を空けての開催となった。ちなみに昨晩筆者が入室した際には、全体で150名弱ほどが参加している様子であった。オンラインの特性として。好きなセッションにのみ入室することがより容易という点があるので全体の参加登録数はわかりかねるが、2019年のABCでは総参加者数が800名超えであったことを考えると、少し寂しさもあるかもしれない。
(関連記事)
→(参考記事)第7回国際二次(再生)鉛バーチャル会議(ISLC)開幕! 世界の二次鉛需給、リサイクルソリューションなど
今回のABCは11月3日、4日、5日の3日間にわたって行われ、連日4時間以上と、多数のセッションが予定されている。スケジュール、各セッション詳細は以下リンクをご覧いただきたい(オリジナルの時間表示はシンガポール時間(SST)であることに注意)。
初日であった昨晩は、まず、主催者であり総合司会を務める、 MIRUも大変お世話になっているMark Stevenson氏から開幕の挨拶があり、その後、外部企業アナリストらによる鉛バッテリー市場の概要解説へと続いた。さらに、世界各地の鉛関連企業からの、自社ケーススタディや新技術の紹介へと移っていった。
MIRUでは今回、いくつかのセッションに注目し、レポート記事を執筆予定。初日の時点ですでに、スピーカーらの鉛に対する熱意の高さ、あるいは、リチウムイオン電池やより新しい電池の開発が次々と進む中で、最古の蓄電池として長年バッテリー産業を牽引してきたという鉛電池業界の自負が大いに感じられた。
(IRUNIVERSE C.Ayako)
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