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発想の転換から生まれる新しいソリューション カシオ計算機株式会社

 2022年1月19日から21日までの3日間、東京都江東区有明にある東京ビッグサイトにてRX Japan株式会社主催の「第36回 ネプコン ジャパン」が開催された。

 

 今回の展示会は実地開催となっており、合計6種の展示イベントが同時開催されるという規模の大きいものとなっている。

 

 今回の記事では出展者のうちカシオ計算機株式会社の製品と使用例を見ていく。

 

 

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小型化かつハイパワーな製品

 皆様はプロジェクターと聞いてどういったものを思い浮かべるだろうか。

 

 使用するシチュエーションとしては電気を消した部分に映像を投影する機材であったり、また機材そのものが大型であったり重量感があったりするだろう。

 

 しかしカシオ計算機株式会社のFORESIGHT VIEWという新製品はそういったプロジェクターに関するイメージを次々と払拭するものである。

 

 まずサイズについては鞄にも収められる程のサイズに留まっており、大体A4書類の半分ほどの大きさをイメージしてもらえるとその携行性の良さが分かるだろうか。

 

 更にセットアップも簡単で、電源を入れてHDMIケーブルを接続するだけで使用可能となる事から設置環境をそこまで吟味する事がない。

 

 その上非常に軽く、このため様々な機器に様々な角度で接続する事が可能となっている。

 

 そして何より小型でありながら2000ルーメンという強烈な照度で映像を表示する事が出来る。これは環境によっては消灯せずとも直接映像を投影・視認する事が可能なレベルの明るさである。

 

 このためこの製品はプロジェクターの中でも非常にいいとこ取りを成し遂げている製品と言えるだろう。

 

 しかしこのプロジェクターの利用法は、ただ正面の壁やスクリーンにはっきりと映像を投影するだけではない。

 

 

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環境を選ばないサイン表示機としてのプロジェクター

 このプロジェクターは環境を選ばず投影出来るだけの明るさを持ち、設置環境をそこまで選ばず軽量であるが故にアーム等の機器にも接続が容易となっている。

 

 この利点を活かす試みとしてネプコンジャパンで展示されたのが、天井からアームにぶら下げる形で地面にピクトサインやアニメーションを表示する試みである。

 

 非常に明るい光で映像を投影出来る事から、会議室の分厚い絨毯はもちろん木の床やタイルであっても映像が投影可能であり、歩行者用のサインや簡単な案内図をくっきりと表示する事が可能である。

 

 それだけでなく表示範囲も解像度も高い為、例えば床に手を洗ったりソーシャルディスタンスを心がけるアニメーションを表示する事も可能だ。

 

 特にスマートフォンを使用しながら歩く「歩きスマホ」ユーザーに対する注意喚起のピクトサインや施設のさまざまな設備へ視覚的に案内する事が可能なサインやアニメーションの導入などに期待が寄せられている。

 

 

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 担当者いわく、様々な企業の担当者が訪れてはプロジェクターを用いたサイン表示という利用法に大いに興味を持っていたとの事である。

 

 そしてプロジェクター本体の開発以上に、プロジェクターを床に向けサイン表示を行わせるという発想の転換に至る事で新たな商機を得られたのだと語っていた。

 

 プロジェクターはたしかに通常、壁にのみ映像を映し出す据え置き型のマシンというイメージがあるだろう。しかしそのイメージを壊せるだけのマシンが生まれた時に、全く新しい使い方を閃いて提案する事は並大抵の企業では出来ない。是非これからも新しい発想と確かな技術力で、オリジナリティ溢れる用途を開発していっていただきたい物である。

 

 

(IRUNIVERSE RYUJI ICHIMURA)

 

 

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