白銅、2023年3月期 第1四半期決算短信
経営成績に関する説明
① 売上高
売上高は、前年同四半期比27.1%増加し、160億6千2百万円となった。
2023年3月期第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、製造業を中心に回復の動きが見られた一方で、新型コロナウイルス感染症は収束が見えない状況が継続しており、ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻によりエネルギー価格の高騰、為替市場における急速な円安など、景気の先行きはより予測困難な状態となっている。
同社グループ業績に影響が大きい半導体製造装置業界は、IoTやDX、AIの推進などによる半導体需要を背景に拡大が続いており、設備投資は好調に推移している。
その他、工作機械業界は、半導体不足の影響が懸念されるものの輸出向けを中心に受注環境は改善している。一方で、航空機業界の設備投資は、依然として低調な状況が継続している。
このような状況の中、同社グループは、政府等の要請やお客様の安全等を考慮し、在宅勤務・時差出勤の推進等による新型コロナウイルス感染予防策を継続的に実施している。
顧客往訪や対面営業が制約を受ける中で、以前より当社が注力してきた24時間365日お見積り・ご注文可能なWEBサイト「白銅ネットサービス」の利用促進および「リモート営業」ツールの活用により、顧客サービス低下への影響を一定範囲に抑えている。
また、「白銅ネットサービス」の取扱商品数を2022年3月末の32,700品目サイズから2022年6月末には、33,700品目サイズへ拡充し、利便性の向上に努めた。
その他、連結子会社3社(株式会社AQR、上海白銅精密材料有限公司、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.)の売上高は約2ヶ月続いた中国上海市の都市封鎖(ロックダウン)の影響を受けた上海白銅精密材料有限公司を除いて、前年同四半期を上回っており、好調に推移している。
以上の顧客満足度の向上および事業規模拡大等の施策を着実に実行した結果、売上高は、前年同四半期比で増加した。
② 営業利益
営業利益は、前年同四半期比22.5%増加し、12億1千2百万円となった。
営業利益の主な増加要因は、売上高の増加に加え、売上原価率の減少および原材料市況の影響によるもので、前年同四半期の棚卸資産影響額の差益は1億4百万円でしたが、当第1四半期連結累計期間の棚卸資産影響額の差益は1億7千1百万円に増加した。
棚卸資産影響額を除いた営業利益は、前年同四半期比で17.7%増加し、10億4千1百万円となった。
③ 経常利益
経常利益は、営業利益の増加により前年同四半期比23.5%増加し、12億7千2百万円となった。
以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期比23.8%増加し、8億8千8百万円となった。
→ https://ssl4.eir-parts.net/doc/7637/tdnet/2170079/00.pdf?_fsi=aFHav203
(IRuniverse.jp)
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