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KDDI レアメタルのリサイクルのエマルションフローテクノロジーズへ出資

 KDDIは、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うKDDI Green Partners Fund (運営者: SBIインベストメント株式会社) を通じて、レアメタルのリサイクルに貢献する株式会社エマルションフローテクノロジーズ (所在地: 茨城県東海村、代表取締役CEO: 鈴木 裕士、以下 EFT) に出資した。

 

 KDDIは不要となった携帯電話やスマートフォンを回収し、パーツごとに手作業で分解することで、マテリアルリサイクル率99.8%を維持しながら、再資源化の取り組みを進めてきた。これまでの取り組みで得たノウハウなどを活用することで、EFTと共同で、使用済み携帯電話などのリチウムイオン電池に含まれているレアメタルを新たなリチウムイオン電池の材料として使用可能とする水平リサイクル (注1) の実現に向けた実証を行う予定。

 

 

ロゴ

ロゴ

 

 

 脱炭素社会の実現に向け、電動車などに使用されるリチウムイオン電池を中心とする蓄電池は、需要が拡大する見込み。その原材料であるレアメタルは、供給量不足に加え、埋蔵地の偏在による地政学リスクやサプライチェーン上の人権課題への懸念なども指摘されていることから、リサイクルによる再資源化の需要が高まっている。

 

 EFTが開発した溶媒抽出技術エマルションフロー (注2) は、画期的な分離精製技術 (注3) により、従来技術と比較して低コストかつ高効率にレアメタルリサイクルを可能とする。従来技術では採算性を確保することが困難だったレアメタルの水平リサイクルの事業化への貢献が期待されている。

 

 

写真

<エマルションフローのイメージ>

 

 

 KDDIはEFTの支援を通じて、脱炭素社会の実現に不可欠なレアメタル資源の安定供給に貢献し、天然資源に頼らない循環型社会の形成を目指していく。

 

 

■エマルションフローテクノロジーズについて

 EFTは、2021年に設立された、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 (原子力機構) 発のスタートアップ企業。溶媒抽出による元素分離技術の研究開発を進めてきた同機構の研究成果であるエマルションフローを社会実装することを目指している。

 

(1) 社名 : 株式会社エマルションフローテクノロジーズ
(2) 本社 : 茨城県那珂郡東海村大字白方2番地5
(3) 設立年月日 : 2021年4月
(4) 事業内容 : エマルションフロー技術を活用したレアメタルリサイクル事業、エマルションフロー技術に関するトータルサポート事業、エマルションフロー技術に関する新規開発事業
(5) 代表取締役CEO:鈴木 裕士
(6) URL : https://emulsion-flow.tech/

 

 

■KDDI Green Partners Fundについて

 KDDI Green Partners Fundは、脱炭素社会の実現に向け、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うコーポレートベンチャーキャピタル。

注1)使用済み製品を原料として用いて、同一種類の製品を製造するリサイクルのこと。
注2)微細な液滴を噴出することで2つの液相がよく混じり合った乳濁状態 (エマルション) の流れを作り出す「送液」のみによって、従来の溶媒抽出技術の「混ぜる」、「置く」、「分離する」の3工程を全て同時に行うことができる、革新的な溶媒抽出技術。
注3)物質の分離・精製手法の一つであり、互いに混じり合わない液相間における物質の分配を利用することで、目的成分のみを選択的に抽出するための技術。

 

 

(IRuniverse.jp)

 

 

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