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米国、ロシア産アルミに200%関税賦課を発表

 ロイターなどの報道によると、 ホワイトハウスは24日、米国が3月10日からロシアで生産されるアルミニウムと派生品に200%の関税を課すと発表、ロシアのウクライナ侵攻記念日に制裁を発表したため、事実上の禁止となった。

 

 米国はまた、4月10日からロシアで生産された一次アルミニウムの輸入品に200%の関税を適用する。

 

 これはは、ロシアの侵攻による国家安全保障に重要な国内産業への影響を緩和するする措置の一環とされている。

 

 ロシアのアルミニウムはルサール(RUAL.MM)が生産しており、世界の供給量の約6%を占めている。

 

 米アルミニウムメーカーアルコアは、この措置を歓迎している。

 

 周知のごとく、ロシアの金属もそれを生産する企業も、昨年ロシアによるウクライナ武力侵攻を受けて一部のロシア企業に課された制裁の対象にはなっていない。

 

 メタル業界アナリストによれば、金曜のLME価格は、この関税のニュースにもかかわらず、弱含んだ。関税によって他国の消費者やトレーダーがロシアのアルミニウムを買うのを止めることはなく、供給も今のところ十分であるため。また、米国が関税賦課ではなく、ロシア産アルミと主力メーカー=ルサールに対して制裁措置をとったならば、世界に対して輸入禁止を促すメッセージとなってLME相場は高騰しただろうという見方も示された。24日のアルミ3Мは続落、前日比22.0ドル安の2,396.0ドルが終値。あけて27日は自律修正とドル高一服で反発、前週末比27.5ドル高の2,363.0ドルで大引けとなっている。

 

LMEアルミ相場推移(USD/ton) 3カ月

 

 ただ実態としては、米国はロシアから輸入しているアルミニウムの割合が少ないため、関税によって米国のアルミニウム市場が大きく引き締まる可能性は低い。

 

 貿易データモニターによると、米国のロシアからの未加工アルミニウムおよび合金の輸入量は19万1809トンで、昨年は440万トン超の約4.4%だったが、2018年は8.9%、2017年は14.6%だった。

 

 

(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)

 

 

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