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触媒資源化協会 2022年資源化実績報告 相場高から金額ベースで前年比5%増に

 触媒資源化協会は、3月28日に協会会員向けに2022年の触媒資源化実績報告書を公表。

 協会の会員各社合計による資源化実績額は241,021百万円と、昨年2021年と比べて5%の上昇を見せている。貴金属の比率は97.6%と相変わらず高い割合であるが、NiCoやMoVWの回収量も昨年より多い数量となっている。

 

 

■触媒からの回収

 

 貴金属の回収においては今回全体の回収金額の内、97.6%と相変わらず高い割合を占めている。

注目するのはAuの回収量が361kgと昨年の450㎏に比べ80%ほどにまで下落しているのにも関わらず、資源化評価額にそこまで影響が出ていない事だ。

その穴埋めの一翼を担ったのがルテニウムであり、今期の回収量は547㎏と前年の134㎏に対して実に4倍以上の伸びを示している。

昨年275,647千円だった回収金額は、今季1,344,962千円にまで伸びており4.8倍の実績額となっていることから、市場価格も漸増していると見られる。

 

 

 NiCoの実績額は昨年の246百万円から443百万円と1.8倍に上昇している。

コバルトの回収量は昨年比20%の652㎏まで減少し、回収金額も27%まで落ち込んでいる一方で、ニッケルの方は好調な兆しを見せている。

ニッケルの回収量が128,842㎏と昨年の1.17倍増であり、かつ実績額が437,419千円と昨年の1.94倍に大幅に増加しているのは、市場におけるニッケル価格の高騰を表していると言えるだろう。

 

 

 モリブデンについては回収数量が昨年比92%程の545,635kgとなっていながら、回収総額は1.3倍増加の2,990,080千円と上昇を見せている。モリブデン価格の上昇が要因。

また昨年より集計を始めたタングステンにおいても、回収量が昨年比74%程の82,620㎏でありながら回収金額は4%増しの373,773千円となっている。

 

 

■触媒以外からの回収

 

 昨年と比べ実績額の合計は502,033百万円と1.77倍にまで上昇。その中で最も高い上昇割合を示したのは貴金属であり、463,366百万円という金額は2021年比で1.78倍となっている。

特に昨年と比べ今回のAuの回収メタル量は40,015㎏と2.39倍、回収金額は307,115,125千円と2.86倍に上昇。

またパラジウムは昨年と比較し6,385kgと回収量は1%という微増ながら、回収金額は58,005,000千円と7%増加していることからこちらも市場価格が上昇傾向にあると言える。

 

 

 NiCoに関しては市場を反映してか面白い動きを見せている。

ニッケルは回収量が昨年比1.33倍の3,485,048kgとなりながら、実績額は2.21倍の11,831,738千円となっている。

コバルトについても2020年とは比較にならない回収量で、昨年比2.19倍の556,715千円でありながら実績額は驚異の3.37倍、5,089,489千円と右肩急上昇ぶりを見せた。

どちらも今後市場のニーズが大きく期待される事を汲んでの上昇だろう。

 

 

 モリブデンは今回56,826㎏と昨年比5.9倍もの回収量となり、金額についても311,406千円と8.37倍にまで拡大。

タングステンも回収量は153,752㎏と昨年比1.17倍でありながら、回収金額は695,574千円と1.65倍に達した。

これは触媒からの回収の結果と同じく、どちらも現在市場でニーズがある故の金額上昇と言える。

 

 

 触媒以外からの項目で注目されるレアメタルについても掻い摘んで以下に記載する。

最も伸びが良いのはタンタルであり、昨年比で回収量は24,251㎏と2.32倍の量に対し実績額は717,442千円と3.72倍を記録。大きく需要が高まっている証左と言えるだろう。

回収量が前年比87%の1,731,014㎏に落ち込んだ錫については、実績額が7,181,977千円と前年比の0.7%に踏みとどまっており、値上げの影響が見られた。

ガリウムも比較的調子が良く、回収量1.17倍の14,251㎏でありながら実績額は831,076千円と1.85倍を記録。

チタンについても回収量1.13倍の1,641,803㎏に対して実績額は2,272,255千円と1.72倍を記録。

一方でこの銘柄で振るわなかったのがセレンであり、回収量は6,883㎏と昨年比79%、実績額も17,951千円と昨年の94%程とマイナス傾向になってしまっている。

 

 

 担当者によると、2022年における触媒資源化実績については

「貴金属全般に関する資源化量は前年同程度での推移となりました。また、先物相場での暴騰/取引停止などが発生したニッケルについても前年増となり、波がありつつもベース数量が増えている印象を受け、全体としても過去5年で資源化量が最も多くなっております。」との事であった。

 

 

(IRuniverse Ryuji Ichimura)

 

 

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