エマルションフローテクノロジーズ J-Startupに選定
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社所在地:茨城県那珂郡東海村、代表取締役:鈴木裕士)は、経済産業省が推進するスタートアップ支援プログラム「J-Startup」の2023年選定企業に選定された。
「J-Startup」は、グローバルに活躍するスタートアップを創出するために、2018年6月に立ち上げられた。実績あるベンチャーキャピタリストや大企業の新事業担当者等の外部有識者からの推薦に基づき、潜在力のある企業を選定し、政府機関と民間の「J-Startup Supporters」が集中支援を行うプログラムだ。
経済産業省・日本貿易振興機構(JETRO)・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が事務局となり、プログラムの運営を行っている。これまでに、第1次選定(2018年6月)では92社、第2次選定(2019年6月)では49社、第3次選定(2021年10月)では50社が選ばれており、今回の第4次選定では同社を含めて50社が選ばれた。
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・J-Startupの2023年選定企業に関する経済産業省からのプレスリリース
https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406003/20230406003.html
・J-Startupの2023年選定企業に関する情報
https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/j-startup2023.pdf
・J-Startupのホームページ
同社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用した事業を展開するレアメタルリサイクルベンチャー企業であり、2021年4月5日に設立された。このエマルションフローは、従来の溶媒抽出技術に比較して、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする革新的な技術であり、レアメタルを取り巻く様々な課題を解決すると期待されている。特に、EFTのレアメタルリサイクル事業では、このエマルションフローを活用することで、LIBに含まれるレアメタルを低コストで高純度に回収する技術を確立し、LIBから回収したレアメタルを再びLIBに利用する「水平リサイクル」の実現を目指している。
今後同社は、J-Startupに選定されたことで得られるJ-Startup Supportersからの集中支援により、これまで以上に事業開発、技術開発を加速させ、LIBリサイクルをはじめとするレアメタルリサイクルの早期事業化を実現し、レアメタル資源を取り巻く社会課題の解決に加え、レアメタルの地上資源を未来永劫使い続ける完全循環型社会の実現に貢献していく。
■EFT 概要
名称 株式会社エマルションフローテクノロジーズ
本社所在地 茨城県那珂郡東海村大字白方2番地5
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 鈴木 裕士
資本金 535百万円(資本準備金等込み)
設立年月日 2021年4月5日
公式サイト https://emulsion-flow.tech
(IR universe rr)
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