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エマルションフロー LIBのレアメタルリサイクルで大平洋金属と共同研究

 株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社所在地:茨城県那珂郡東海村、代表取締役:鈴木裕士)と大平洋金属株式会社(本店所在地:東京都千代田区、代表取締役:青山正幸)は、リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルの実現に向けて、エマルションフロー技術を活用したレアメタル抽出プロセスの開発に関する共同研究開発契約を締結した。

 

 

 

 昨今の電気自動車などの急速な普及により、リチウムイオン電池(LIB)に使用されるコバルトやニッケル、リチウムといったレアメタルは2025年頃より供給不足が顕在化すると言われている。また、レアメタルの需要増加に伴い、資源紛争、環境破壊、人権侵害といったレアメタルを取り巻く様々なリスクの高まりが懸念されており、リサイクルによるレアメタル資源の確保が世界的に望まれている。

 

 同社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用した事業を展開するレアメタルリサイクルベンチャー企業であり、202145日に設立された。このエマルションフローは、従来の溶媒抽出技術と比較して、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする革新的な技術であり、レアメタルを取り巻く様々な課題を解決すると期待されている。特に、EFTのレアメタルリサイクル事業では、このエマルションフローを活用することで、LIBに含まれるレアメタルを低コストで高純度に回収する技術を確立し、LIBから回収したレアメタルを再びLIBに利用する「水平リサイクル」の実現を目指している。

 

 今回、同社はエマルションフローを活用した廃LIBからのレアメタルリサイクル技術の開発を目指して、大平洋金属と共同研究開発契約を締結した。同社と大平洋金属は、これまでに、エマルションフローによる溶媒抽出技術を活用したLIB材料向け原料の製造プロセスの開発を行ってきた。

 

 その結果、従来の溶媒抽出装置であるミキサーセトラーに比べて小規模かつ高効率な溶媒抽出プロセスの開発に成功するとともに、開発したエマルションフローによりLIB材料向け原料に要求される品質を高いレベルで達成できること、さらに、コスト面を含めて商業生産にも十分適用できる実用レベルにあることを確認してきた。そこで同社は、同共同研究開発において、これまでに共同で開発してきたエマルションフローによる溶媒抽出プロセスをLIBリサイクルに応用することにより、廃LIBからリチウム、ニッケル、コバルトといったレアメタルを高効率に抽出するプロセスの確立を目指す。

 

 同社では、同共同研究開発を通じてLIBリサイクルのためのレアメタル抽出プロセスを早期に確立し、2026年までに商業生産規模のLIBリサイクルプラントの稼働を実現する。そして、レアメタル資源を取り巻く社会課題の解決に加え、レアメタルの地上資源を未来永劫使い続ける完全循環型社会の実現に貢献していく。

 

 

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