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2023年8月伸銅品生産速報と2023年度需要見通し改訂 銅線に特需の波

   2023年9月27日、日本伸銅協会は2023年8月の伸銅品生産動向速報値を公表した。8月伸銅品生産量速報値は4万5,630トン、前年同月比15.4%減少した。20か月連続マイナスとなった。ただ、銅線だけEV向けの特需の恩恵をいち早く受けており注目したい。

 

伸銅品生産概況

  2023年8月の伸銅品は、14品目中12品目が前年同月実績を下回った。プラスは、好調な銅線と、2か月続けての黄銅板である。

 

   会員企業のコメントをもとに同協会がまとめた伸銅品の各用途別の需要概況は、引き続き半導体は、車載向けの需要が良いが、それ以外の回復が遅れている。コネクタは、車載向けで在庫消化が進んだが、その他産業用や民生用の在庫消化が遅れている。スマートフォンは、9月に発売した米国アップルのiPhoneの新モデル向けが好調だったが、それ以外の新機種向けが伸びて来ない。エアコンは、ルームエアコンが伸びず、パッケージエアコンも工事等の遅れで回復力が弱い。ガス機器関連も住宅着工件数が少なく、リフォーム向けもやや低調になってきた。

 

品目別生産状況

   2023年9月速報値と前月まで過去1年の確定値による品目別の生産量は以下の通りである。

 

銅板

   前年同月比2ヶ月ぶりマイナス。大型の配電盤の回復が続くが、中小型の配電盤が引き続き低調である。

 

銅条

   同比12ヶ月連続マイナス。半導体は、車載向け以外が低調である。端子コネクタは、自動車向けがティア1のメーカまで在庫調整が進んだが、ティア2、3の在庫がまだ残っている。民生用のコネクタは在庫底打ち感が見えてきた。ただ、在庫が底打ちしても、世界的に経済の先行き不透明で、銅条の回復まで今暫く時間がかかるものと予想している。

 

銅管

   同比7か月連続のマイナス。ルームエアコンの販売は、6月まで低調で、暑かった7月8月も伸びて来なかった。パッケージエアコンも、新規着工が人手不足で作業が進まず、伸びない。エコキュートは、伸び悩んでマイナス成長となっている。

 

銅棒

   同比6ヶ月連続マイナス。配電盤が大型案件以外の中小型が低調である。工作機械や半導体関連は、一部動きが見られるが、全体を見ると伸びていない。

 

銅線

   同比5か月連続プラス。車載用のうち、特にEV向けの電子部品向けが伸びて、プラス成長を支えている。EV向けに無酸素銅を使う伸銅の割合が多く、その需要が伸びており、銅線がいち早くその特需の恩恵を受けているようだ。

 

黄銅板

   同比2ヶ月続けてのプラス。全体的には、鍵やゲーム用コイン用途の需要縮小傾向が続くが、ここに来て低位ながらも安定してのプラスが続いている。

 

黄銅条

   同比20ヶ月連続マイナス。自動車は銅条と同じである。民生用は底を脱してきた。ただ、中国のデジタル家電の在庫の調整が続いており、本格的な回復には今暫く時間が掛かる。

 

黄銅管

   同比11ヶ月連続マイナス。自動車向けの在庫調整が続く。水栓金具は用途によるばらつきがあり、全体的に見るとまだ低調である。コンデンサチューブに動きが見られる。石化プラントは、定期保守向けの需要に留まっている。

 

黄銅棒

   同比20ヶ月連続マイナス。住宅設備向けは、ガス機器、給湯機器とも引き続き低調。水栓金具は非接触タイプだけ伸びている。半導体設備向けのバルブは少し回復気味である。自動車向けは在庫消化待ちである。

 

黄銅線

   同比15ヶ月連続マイナス。パチンコ、蛍光灯ピン、ファスナー線、圧造線の需要低調続く。一方、海外向けのワイヤカット需要回復も続いている。

 

青銅板条

   同比18ヶ月連続マイナス。前月まで1978年79年以来の低い生産量だったが、今回新型コロナショックの2020年以来の生産量まで「回復」してきた。9月に発売された新型iPhoneがプラスに作用し、中国系のスマートフォンの新機種も回復気味になってきた。ただ、中国系はまだ量が少ない。デジタル家電やゲーム機向けは、これまでの巣ごもり需要分の反動による減少が大きく出ている。設備コネクタは、在庫調整が進んできたが、半導体関連の設備向け需要が依然低調である。

 

青銅棒線

   同比6ヶ月連続マイナス。自動車向けの在庫消化待ち。建機向け低調続く。

 

洋白・その他板状

   同比7ヶ月連続マイナス。スマートフォン向けは、青銅板条と同じである。工場設備コネクタ向けは在庫消化待ち。自動車向けも在庫消化待ちである。

 

洋白・その他棒線

   同比9か月連続マイナス。ファスナー線は海外向けが伸びている。

 

 

2023年伸銅品需要見通し改訂

   今回、同協会では、2023年度の需要見通しの改定を行った。今回、9月時点の伸銅品全体の需要見通しは、年度初めの予測74万700トンよりも約9万3千トン下方修正した64万7,300トンとした。

 

   主な品目別では、以下の通りである。

銅条   27万2,100トンから23万7千トン

銅管   9万2,500トンから8万600トン

黄銅条  9万4,200トンから8万1千トン

黄銅棒  16万7,100トンから14万7,800トン

青銅板条 2万6千トンから2万トン

 

   14品目中、今回、年度初めの予測値を上回ったのは、銅線のみである。銅線は、3,750トンから3,930トンと上方修正している。黄銅板は、年度初めと同じ5,400トンに据え置いた。

 

   品目別の詳細な数値は、添付資料を参照願いします。

 

※記事内のグラフ・図表は、MIRU.comにて作成

 

(K.AKIYAMA)

 

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