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中豪、リチウムでせめぎあい 紫金鉱業がコンゴで探鉱権を取得、AVZは所有権主張

 アフリカ・コンゴ民主共和国のリチウム鉱山であるマノノ(Manono)鉱山を舞台に、中国勢と豪州勢がせめぎあっている。中国鉱山開発大手の紫金鉱業は10月24日、傘下の金祥鋰業とコンゴ国有会社との合弁会社が、同鉱山の探鉱権を取得したと発表した。ただ、この鉱山に関してはオーストラリアのAVZミネラルズがかねて所有権を主張している。

 

マノノ鉱山

(出所:wikipedia)

 

 紫金鉱業の発表によると、コンゴ政府は金祥鋰業側が権益の61%を保有する合弁会社に対し、マノノ鉱山の北東部の採鉱権を付与した。金祥鋰業は同鉱山周辺で2年以内に精錬工場を建設し、コンゴ国内の電池関連企業に向けてリチウム化合物を供給する。

 紫金鉱業はかねてコンゴの別の鉱山で銅採掘などを手掛けてきた。ただ、近年の中国企業による電気自動車(EV)向けバッテリー材料としてのリチウム獲得の流れに乗り、リチウム事業にも手を伸ばしている。

 

 一方、AVZは2017年からマノノ鉱山に投資。同鉱山の所有権の75%を有し、周辺事業に関しては100%を所有している。もともとは鉱山に関しても100%を保有していたが、2021年に中国電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)に一部譲渡した。

 10月26日のロイター通信の報道によると、AVZと紫金鉱業・コンゴ政府は、別の鉱山の問題で法的抗争の最中だという。ただ、AVZ側は今回のマノノ鉱山の問題に関しては、「コンゴ政府側と交渉していく」と話したとも伝わった。

 

 マノノ鉱山は世界最大級のリチウム鉱山の1つ。リチウムの推定埋蔵量は4億トンに達し、鉱石に含まれる酸化リチウムの品位は1.65%と高いことで知られる。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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