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中国の常用非鉄金属10種の生産量が7千万トンを突破、中国の非鉄金属はさらに「強気」だが

「現代工業の礎」と呼ばれる非鉄金属が、各分野で「発色」しつつある。中国の常用非鉄金属10種(アルミニウム、マグネシウム、銅、鉛、亜鉛、ニッケル、コバルト、スズ、アンチモン、水銀)の生産量は7469.8万トンで、初めて7000万トンを突破した。生産量がより高くなり、品質がより十分になり、中国は非鉄金属工業強国へとたえず邁進している。

 

中国の常用非鉄金属10種は高速鉄道の車体、宇宙機の構造材料、生活の中のスナック菓子の包装袋、眼鏡のフレーム、病院の中の人工関節、心臓の支持具など、非鉄金属が使用している。

 

新中国成立初期、すべての常用非鉄金属の生産量を合わせると1.33万トン、品種は10種類を超えなかった。1万トン以上から10種類の常用非鉄金属の生産量が1000万トン以上になるまで、53年かかったそれが6000万トン以上から7000万トン以上になるまでにはわずか4年だ

 

53年から4年まで、短くなるのは時間であり、向上するのは芸である。

 

2024年の年明け早々、さまざまな非鉄金属に朗報が続いている。中国は100万トン近いリチウム資源を探査し、アジアでこれまでに確認された中で最大規模のペグマタイト型モノマーリチウム鉱となった。中国のある企業の2023年の鉱物銅生産量は初めて100万トンの大台を超え、101万トンに達した。

 

採集、製錬から加工に至るまで、工場はもはや「灰色」ではなくなり、「グリーン・低炭素」の自動化生産ライン機械が轟き、「自主開発」の道に向かっている。現在、中国シリコン産業の新規生産能力・設備はすべて国産化を実現しており、一部装置の大型化が世界をけん引している。独自の知的財産権を持ち、世界先進水準の連続銅精錬技術、湿式ニッケル製錬技術、大型アルミナと電解アルミニウム技術を持ちセット輸出を実現している。

 

1万トン以上から7000万トン以上に増加したのは生産量だけでなく、「含金量」もあった。

 

 2023年以降、新エネルギー車、リチウム電池、太陽光発電製品を代表とする「新3種」が人気になった。主要な材料である非鉄金属もこの「人気」に乗り、銅、アルミニウム、亜鉛、リチウム、ニッケルなどの「腕を振るう」機会が増えた。2023年、非鉄金属工業の固定資産投資は前年比17.3%増加したが、3年前にはマイナス1%増加した。

 

 「工業味の素」と呼ばれる非鉄金属は、「新三様」に彩りを添えて鮮度を高める。リン酸鉄リチウム電池は「10分の充電で航続距離400キロ」という超充電速度を実現した。ますます多くの新エネルギー車が、より軽いアルミ合金の「コート」を羽織っている。炭化ケイ素に基づく太陽光発電インバータシステムはより多くのランプを点灯し、より多くの回路を照らす。

 

 一代の材料、一代の装備。一代の材料、一代の革新。

 

 新中国初の科学技術発展の長期計画から「現有の強化と新しい非鉄と軽金属の冶金過程を模索する」ことを提案した。2023年までに『非鉄金属業界安定成長活動方案』は、非鉄金属業界は戦略的新興産業と国防科学技術工業を発展させる重要な支えであると強調している。非鉄金属工業の鉱山探し・選鉱、技術的難題攻略の足取りが止まらない。導入、模倣から、改良・向上、独自開発、「追随」から「並走」「リード」へと、非鉄金属の光沢はより鮮やかになっている。

 

 今では「戦略資源の開発・利用」「キー材料の研究開発・応用」という段階に来ており、大国の重器の至る所にその姿が見られるようになった。

 

 国産大型機「C919」用の高性能アルミ合金型鍛造部品から、深海探査用のチタン合金筐体に至るまで、ハイエンド新材料の中で向上しつつある国産化率は、非鉄金属が新品質生産力の育成を加速するための力となっている。

 

 2023年末に開催された中央経済工作会議は「新質生産力の発展」を鮮明に打ち出し、戦略的新興産業と未来産業を手がかりとして、産業の最適化・高度化を推進し、産業の発展をけん引する方向を明確にした。しかしながら現状の中国経済の衰退を見ると、今後の非鉄金属の生産の伸びは決して実需増だけではなく、雇用対策、地方経済維持、という意味合いのものが大きくなり、単に供給過剰を増幅させるだけになる懸念もある。

 

(趙 嘉瑋)

 

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