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UACJ 京大などとアルミリサイクルで新技術――2030年実用化目指す スリーナインレベルで再生

 UACJは京都大学などと共同でこのほど、使用済みのアルミニウムをスリーナインレベルで再生し続けることができる基礎技術を開発した。リサイクルを繰り返すうちに不純物が混入して品質が低下し、歩留り率が低下するこれまでのリサイクルループの課題の解決につながるとしており、2030年以降の実用化を目指す方針だ。軌道に乗れば、アルミ素材の国内調達率の向上につながりそう。

 

 新技術はUACJと、京大、北海道大学、岩手大学、千葉大学と共同で開発した。特殊な溶液を使い電気を流すことで、純度が90%以下のアルミを99.9%以上のレベルで再生できるという。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託研究として、実用化を進める。

 

 日本軽金属ホールディングスとも今後協力して、量産に向けた要素技術の開発にも取り組む。純度が99.9%以上なら、電子機器向けのコンデンサーや航空宇宙分野などへの製品にも使えるようになるという。

 

 アルミは使用済み缶などを溶かして「再生地金」にする形で再利用が進んでいるが、不純物の除去にコストがかかることなどから徐々に品質が低下し、他の成分が多くなると廃棄され、埋め立て処分に回されている。新技術の開発により、処分されていたアルミも循環利用できるようになるほか、新地金に比べて生産時の電力使用量も4分の1以下に抑えることができるという。

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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