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鉄鋼輸出入実績 2024暦年鉄鋼輸出実績概況

2025年1月31日、一般社団法人日本鉄鋼連盟が、2024暦年の鉄鋼輸出入概況を発表した。

 

2024暦年の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は3,171万トンで前年(3,269万トン)比3.0 %減と2年ぶりの減少。2001暦年に次ぐ低水準となった。

 

仕分け先別では韓国[478万トン、同(564万トン)比15.1 %減]が4年ぶり、タイ[428万トン、同(468万トン)比8.4 %減]が3年連続、中国[267万トン、同(285万トン)比6.2 %減]が4年連続、米国[121万トン、同(123万トン)比1.5 %減]が2年連続の減少となった。

 

一方、台湾[176万トン、同(159万トン)11.2 %増]が4年ぶりの増加となった。

 

その他では、中国を除く東南アジア向け(台湾、ベトナム、フィリピン、インド、パキスタン及びバングラディシュ)、中東向け、中南米向け及びアフリカ向けが増加した。

 

2024暦年の普通鋼鋼材輸出実績では2,177万8,215トンとなり、2023暦年(2,264万2,105トン)比3.8%減と2年ぶりの減少となった。

 

<2024暦年鉄鋼輸出実績概況 暦年推移:図1>

 

図1に、全鉄鋼・半製品・熱延広幅帯鋼の暦年輸出量及び金額(円ベース)の推移を示す。

 

2024暦年の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は3,171万1,400トンで2023暦年(3,268万9,507トン)比3.0 %減と2年ぶりの減少となった。

2001暦年の3,047万9千トンは上回ったものの、2002暦年以降で最少の輸出量となった。

 

金額(円ベース)は、4兆7,402億円となり、2023暦年(4兆8,401億円)比2.1%減と2年連続で減少した。

2022暦年は、2000暦年以降で最高の5兆698億円と5兆円超えであった。

 

図1 全鉄鋼・半製品・熱延広幅帯鋼の暦年輸出量及び金額(円ベース)の推移

(一般社団法人 日本鉄鋼連盟 鉄鋼統計要覧及び鉄鋼需給の動きより)

 

2024暦年の半製品の輸出量は313万9,999トンで2023暦年(311万3,851トン)比0.8 %増と3年連続の増加となった。

2000暦年以降で、過去最大は2013暦年の594万8千トンであった。

 

2024暦年の熱延広幅帯鋼の輸出量は1,184万5,839トンで2023暦年(1,227万6,359トン)比3.5 %減と3年ぶりの減少となった。

2000暦年以降で過去最大は2015年の1,300万トンだった。

 

<仕向け先別(全鉄鋼ベース)>

 

図2には、仕向け先別(全鉄鋼ベース)の暦年輸出量推移を示す。

 

2024暦年、仕分け先別では

韓国[478万3,404トン、2023暦年(564万トン)比15.1 %減]が4年ぶり、

タイ[428万4,449トン、同(467万5,719トン)比8.4 %減]が3年連続、

中国[267万2,789トン、同(284万8,622トン)比6.2 %減]が4年連続、

米国[120万9,810トン、同(122万8,514トン)比1.5 %減]が2年連続

EU[136万3,825トン、同(204万7,303トン)比33.4 %減]が2年連続

カナダ[10万8,451トン、同(11万3,647トン)比4.6 %減]が3年連続

の減少となった。

 

一方、

台湾[176万2,638トン、同(159万トン)11.2 %増]が4年ぶり、

中南米計[384万1,050トン、同(358万7,981トン)7.1 %増]が2年連続、

の増加となった。中南米では、メキシコ、コロンビア及びブラジル向けが増加した。

 

その他では、中国を除く東南アジア向け(台湾、ベトナム、フィリピン、インド、パキスタン及びバングラディシュ向けが増加)、中東向け及びアフリカ向けが増加した。

 

図2 仕向け先別(全鉄鋼ベース)の暦年輸出量推移

 

普通鋼鋼材では2,177万8,215トンで2023暦年(2,264万2,105トン)比3.8%減と2年ぶりの減少となった。

 

<主要品種別>

 

主要品種別では、

熱延広幅帯鋼[1,184万5,839トン、同(1,227万6,359トン)比3.5 %減]が3年ぶり、

厚板[276万7,741トン、同(295万4,091トン)比6.3 %減]が4年ぶり、

亜鉛めっき鋼板[207万4,800トン、同(214万6,539トン)比3.3 %減]が2年ぶり、

冷延広幅帯鋼[146万729トン、同(153万4,238トン)比4.8 %減]が3年連続

の減少となった。

 

図3に主要品種別(厚板・冷延広幅帯鋼・亜鉛めっき鋼板・熱延広幅帯鋼)の暦年輸出量推移を示す。

 

図3 主要品種別(厚板・冷延広幅帯鋼・亜鉛めっき鋼板・熱延広幅帯鋼)の暦年輸出量推移

 

表1に鉄鋼輸出入概況 2024年計(2024暦年)分 及び2023年計の輸出(仕向け国:世界計)を示す。

水色マーカー:2024暦年輸出数量が2023暦年を上回った品種[銑鉄、鋼塊、半製品、普通鋼鋼材(鋼矢板、線材、中板、電気鋼板、ブリキ及びティンフリー)、特殊鋼鋼材(ステンレス鋼)及びその他(合わせ鋼材、鋳鉄管の計 増加は鋳鉄管)]。

 

その他、2023暦年比で増加したのは、特殊鋼鋼材では工具鋼(2万7,706トン)、二次製品線類(その他主要鋼材)では特殊鋼鋼線(10万8,998トン)及び磨棒鋼(1万9,268トン)だった。

 

2024年12月鉄鋼輸出実績概況は、次報とさせていただきます。

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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