東進丸

 

 

　日本製鉄は19日、世界ステンレス協会（worldstainless※1）の2025年インダストリー・アワード(Stainless Steel Industry Award)で、「サステナビリティ賞(Sustainability Award)」金賞と「市場開発賞(Market Development Award)」銀賞をダブル受賞したと発表した。

 

　サステナビリティ部門で金賞を受賞した「一般貨物船『東進丸』のカーゴホールドへの二相ステンレス鋼の適用」案件では、耐食性と耐摩耗性に優れる二相ステンレス鋼「NSSC2120®」を適用。メンテナンス負荷を軽減し労働力不足へのソリューションを提供したほか、レアメタル添加を抑えた素材を使用することで環境への負荷を軽減した。また、市場開発部門で銀賞を受賞した「阿蘇立野ダム放流設備ライニングへの二相ステンレス鋼の適用」案件では、流水型ダムの放流設備のライニングに高強度かつ耐食性に優れた素材である二相ステンレス鋼「NSSC2120」を適用することでダムの長寿命化を可能とした。今後、各地で建設が予定される流水型ダムへの展開が期待されている。

 

　インダストリー・アワードは、ステンレス鋼の新規用途への適用、製造技術、安全性向上、サステナビリティにおいて優れた事例を表彰するもので、「市場開発(Market Development)」「技術(Technology)」「安全(Safety)」「サステナビリティ(Sustainability )」の４部門から構成されている。

 

 

（IRuniverse K.Kuribara）

 

 

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