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ステンレス鋼材国内市場近況2025 #23 2024年度 熱間圧延鋼材生産・消費・在庫

2025年5月19日、(一社)日本鉄鋼連盟が2025年3月の特殊鋼熱間圧延鋼材・生産・消費・在庫内訳を発表した。

 

2024年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、200万トンを超え、205万6,660トンとなり、2023年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量(195万3,757トン)から、約7万トン増となった。鋼種別ではCr-Ni系が81万8,917トンとなり、2023年度(74万5,069トン)比9.9 %増と約7万トン増加した。

 

<2025年3月>

3月のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、17万3,808 トンとなり、前月2 月(17万1,413トン)比 では1.4 %増となった。前月比で生産量が減少したのはその他系のみ。

 

  3月のステンレス熱間圧延鋼材の 消費(鋼板・鋼帯)は10 万2,476トン(前月10 万1,766トン)と前月と同様に10万トンを上回った。

 

3月末ステンレス熱間圧延鋼材の在庫は、10万8,591トン(前月末在庫11万1,932トン)と前月末から3,341トン減少した。在庫量は8か月連続で10万トンを上回って推移している。

Cr-Ni系の在庫量のみ、前月末在庫比で8.2 %増加した。

 

表1にステンレス鋼熱間圧延鋼材生産・消費・在庫内訳(鋼種別)を示す。

 

表1 ステンレス鋼鋼熱間圧延鋼材生産・消費・在庫内訳(鋼種別)

 

<生産量>

2025 年3 月のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、17万3,808 トンとなり、前月2 月(17万1,413トン)比 では1.4 %増となった。

前年同月(16万7,368トン)比では3.8 %増となり、2か月ぶりの増加。

 

生産量が減少したのはその他系のみであり、前年同月(1万8,870トン)比11.9 %減の1万6,628トンとなった。

 

<年度推移>

ステンレス鋼熱間圧延鋼材総生産量[青色折れ線グラフ (右軸)

2023年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量(195万3,747トン)は2022年度(231万1,937トン)比15.5 %減となり、2020年度(211万4,557トン)をも下回った。

月当たりの換算量は16万2,812トンだった。

 

2024年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は205万6,660トンと200万トンを超え、2023年度比では5.3 %増となったが、2020年度(211万4,557トン)は下回った。

月当たりの換算量は17万1,388トンだった。

 

図1 ステンレス鋼熱間圧延鋼材 鋼種別生産量 年度推移を示す。

図1 ステンレス鋼熱間圧延鋼材 鋼種別生産量 年度推移

 

2024年度の鋼種別生産量は、

Cr系(茶色棒グラフ)は83万7,970トン(2023年度74万5,069トン)、

 

Cr-Ni系(水色棒グラフ)は81万8,917トン(2023年度74万5,069トン)、

 

Cr-Ni-Mo系(緑棒グラフ)は17万1,260トン(2023年度18万372トン)

 

及びその他系(オレンジ色折れ線グラフ)は22万8,513トン(2023年度22万4,832トン)となった。

 

2023年度比では、Cr系、Cr-Ni系及びその他系が増加した。

 

2020年度比で、増加したのはCr系だけだった。

 

 

<四半期推移:年度>

 

図2にステンレス鋼鋼種別生産量 四半期別推移(年度)を示す。

 

2024年度第1四半期(2024年4月~6月)ステンレス熱間圧延鋼材生産量は、50万9,372トンと前年同期(49万5,423トン)比2.8%増となった。月換算では16万9,791トン。

 

2024年度第2四半期(2024年7月~9月)ステンレス熱間圧延鋼材生産量は、51万5,177トンと前年同期(47万1,916トン)比9.2 %増となった。月換算では17 万1,726 トン。

 

 2024年度上半期(2024年4月~9月)ステンレス熱間圧延鋼材生産量は、102万4,549トンと前年同期(96万7,339トン)比5.9 %増となった。月換算では17 万758 トン。

 

2024年度第3四半期(2024年10月~12月)ステンレス熱間圧延鋼材生産量は、52万3,228トンと前年同期(48 万8,160トン)比7.2 %増となった。月換算では17 万4,409 トン。

 

 

図2 ステンレス鋼鋼種別生産量 四半期別推移

 

2024年度第4四半期(2025年1月~3月)ステンレス熱間圧延鋼材生産量は、50万8,883トンと前年同期(49万8,248トン)比2.1 %増となった。月換算では16 万9,627 トン。

 

鋼種別内訳をみると、2024年度第4四半期ステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、

Cr系生産量は前年同期(20万4,428トン)比3.6 %増の21万1,732トン、

 

Cr-Ni系(304系)は同(19万5,738トン)比1.6 %増の19万8,951トン、

 

Cr-Ni-Mo系 は同(4万477トン)比9.7 %増 の4万4,397トン、

 

その他系は同(5万7,605トン)比6.6 %減の5万3,803トンと、

 

前年同期比では、Cr系、Cr-Ni系、Cr-Ni-Mo系が増加した。

 

減少したのは、その他系だった。

 

<ステンレス鋼最終鋼材の生産量>

 

2025年3月のステンレス鋼最終鋼材の生産量は、前年同月(15万1,978トン)比6.5 %増の16万2,500トン(前月16万1,185トン)となった。

 

2023年度のステンレス鋼最終鋼材の生産量は182万3,422トンとなり、2022年度(204万2,005トン)比10.7 %減だった。月換算では15万1,952トン。

 

2024年度のステンレス鋼最終鋼材の生産量は、185万5,291トンとなった。2023年度のステンレス鋼最終鋼材の生産量(182万3,422トン)との差は約3万トン増。

2024年度のステンレス鋼最終鋼材の生産量は、2023年度比1.7%増となった。

 

<ステンレス鋼受注高>

 

2025年5月16日に鉄鋼連盟が発表した2025年3月のステンレス鋼の受注高は14万8,036トン(前月15万3,760トン)だった。前年同月(15万2,321トン)比では2.8 %減となった。

 

2023年度の受注高は2022年度(177万5,867トン)比4.7 %減の169万3,010トンであった。

月換算では14万1,084トン。

 

2024年度の受注高は、2023年度比5.1 %増の177万9,009トンとなった。

月換算では14万8,251トン。

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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