2025年度第2四半期鉄鋼需給説明会開催@日本鉄鋼連盟
一般社団法人日本鉄鋼連盟は、四半期に一度、足元の鉄鋼需給動向に関する説明会を開催している。
東京地区においては、2025年7月23日(水)14:30~ 鉄鋼会館701において、2025年度第2四半期鉄鋼需給説明会を開催する。
大阪は7月22日(火)10:30~、名古屋は7月25日(金)14:30~開催される。
詳細下記よりご確認ください。会場参加の他、アーカイブ参加もあります。
参加者には当日の説明資料が送付される。
東京地区では、「最近の鉄鋼需給動向」について説明者は、
小曾根(おぞね)潤氏[三井物産(株)鉄鋼製品本部本部長補佐]
トピックスは「2024年度の地域別・用途別鋼材需給動向(仮)」
大坂地区の説明者は田代泰久氏[伊藤忠丸紅鉄鋼(株))取締役 兼 常務執行役員]
名古屋地区の説明者は水野正士氏[(株)メタルワン 執行役員]
説明会を聴講するにあたり、事前情報を整理してみた。
<日銀短観>
出所:三菱 UFJ リサーチ&コンサルティングの経済レポートによると、
<業績判断DI(最近)>
7月1日に発表された日銀短観(2025年6月調査)における大企業製造業の業況判断DI(最近)は、前回調査から 1 ポイント改善の 13 となった。
海外景気の減速や米国トランプ大統領による関税引き上げが逆風になったとみら れるが、素材業種では、燃料価格を中心とした投入コストの減少や自動車をはじめとした最終製品の需要の底堅さが下支えとなり、鉄鋼や紙・パルプ、石油・石炭製品等の景況感改善につながった。
一方、加工業種では、金属製品や個別に高い関税が課せられている自動車等を中心に景況感は悪化した。
また、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は、前回調査から1ポイント悪化の34となった。
引き続き水準は 高いものの、建設コストの高止まりや金利の上昇、物価高の長期化、人手不足感の強まりといった下押し材料も 多く、物品賃貸や不動産、通信、小売をはじめとした幅広い業種において景況感が悪化した。
<業績判断DI(先行き)>
先行きについて、業況判断DI(先行き)は、
大企業製造業では1ポイント悪化の12、
大企業非製造業では7 ポイント悪化の27となった。
製造業では、米国によるさらなる関税の引き上げや貿易摩擦の激化、海外景気の減 速等が下振れリスクとして意識される割には、総じて底堅い見通しとなっている。
ただし、2025年度の業績が減益 計画であることを踏まえると楽観的と言え、今後の日米関税交渉の行方次第では景況感が大きく悪化する可能 性もある。他方、非製造業では、さらなる人手不足の深刻化や金利上昇への警戒感等から慎重な見通しとなった。
(出所)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」を基に三菱 UFJ リサーチ&コンサルティングが作成
出所:三菱 UFJ リサーチ&コンサルティングの経済レポート
<鉱工業生産>
2025年6月30日の経産省発表によれば、
5月の鉱工業生産は、生産用機械工業や汎用・業務用機械工業などが上昇したことから、全体として前月比0.5 %増と、2か月ぶりの上昇。基調判断は、「一進一退」に据え置き
となった。
詳細は下記より
これまでの生産の動向については、
2025年1月は生産用機械工業や電子部品・デバイス工業などが低下したことから、全体として低下、
2月は生産用機械工業や電子部品・デバイス工業などが上昇したことから、全体として上昇、
3月も化学工業(除.無機・有機化学工業)、生産用機械工業などが上昇したことから、全体として上昇、
4月は生産用機械工業や輸送機械工業(除.自動車工業)などが低下したことから、全体として低下、
そして、5月は生産用機械工業や汎用・業務用機械工業などが上昇したことから、全体として2か月ぶりの上昇となった。
<2025年第2四半期(7-9月期)鋼材需要見通し>
2025年度第2四半期(7-9月期)の鋼材需要量は1,838万トンとなる見通し。
前年同期比4.2 %減、 前期実績見込比では1.1 %と微増の見通し。
建設業部門は人手不足や資材費高騰の影響が継続し、自動車分野は生産体制の回復後も需要に大きな盛 り上がりは見られず、自動車分野を除く製造業部門も依然低調で下押し要因となる見通し。
詳細下記
前期実績[2025年第1四半期(4-6月)]
鋼材需要見込み(鋼材計)を見通し1,804万トンから1,818万トンへ、
鋼材需要見込み(普通鋼材)を見通し1,438万トンから1,447万トンへ、
鋼材需要見込み(特殊鋼鋼材)を見通し366万トンから371万トンへ、
上方修正した。
建設部門の2025年度1Q実績見込みを、見通し3,899千トンから3,866千トンへ下方修正
製造業の2025年度1Q実績見込みは、見通し5,481千トンから5,504千トンへ上方修正し、
合計の2025年度1Q実績見込みは、見通し9,380千トンから9,370千トンへ下方修正。となった。
(IRUNIVERSE tetsukoFY)
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