9日に行われた関東鉄源の23年度3月輸出テンダーは平均価格がトン55,438円(前回比2,076円高)で18,100トン落札となった。
1、55,680円(3,100トン)
2、55,388円(15,000トン)
応札15社17件、辞退なし。
応札数量 9万1800トン
予想では57,000円まで上がるか、といった見方もあったが無難な線で落ち着いた。ベトナム向けはトン450ドル前後の相場がついており、為替円は137円前後。ベトナムの鉄鋼メーカーが現状スクラップを欲しがっていることもあり、今回の関東鉄源の続伸に繋がったが、決してアジアの鉄鋼需要、中国の鉄鋼需要が強い訳ではない。安価な鉄鋼製品は余っており、日本にもかなり流入していることからすると、鉄スクラップ相場のサスティナブルな上昇はあまり期待できないとみたほうが良いだろう。
(IRuniverse/MIRU)