三菱ケミカルグループ※1は、アクリル樹脂製品のリサイクル推進活動を行う「アクリルグッズ等再生利用促進協議会」に発起人として参画する。同協議会は、広く社会全体へアクリル製品のリサイクルに関する啓発活動を行い、アクリル製品の再生利用を実現することを目的として2022年12月に発足した。
アクリル製品は、様々な用途で使用されており、近年ではアニメやアイドルの“推し活”で活躍するアクリルスタンドやアクリルキーホルダーが定番の人気アイテムになっている。また、コロナ禍において設置された飛沫防止パーテーションの多くにもアクリル製品が使用されている。アクリル製品のリサイクルが地球環境保護に大きく貢献することを見据え、同協議会では啓発イベントの実施や情報発信を行っていく。
同協議会が実施する第1回目のリサイクル啓発イベントとして、アニメやアイドルなどコンテンツの聖地といわれる秋葉原に近い東京・神田明神にて「アクリルグッズ感謝祭」を開催する※2。参加者から不要となったアクリルグッズを回収し祈祷を行ったうえで、同社グループにてケミカルリサイクル処理を行い、再生品へリサイクルする。
アクリル樹脂製のアクリルスタンド
世界有数のアクリル樹脂メーカーである同社グループでは、かねてより、アクリル樹脂のケミカルリサイクル技術の開発やリサイクルシステムの社会実装に向けた検討を行ってきた。アクリルスタンドやアクリルキーホルダーなどのアクリルグッズは、アニメ産業の拡大に支えられ、順調に市場規模を伸ばしており、アクリル板需要の一大用途にまで成長している。同社グループは同協議会に参画することで、アクリルグッズを含めたより広い範囲で、使用済みアクリル樹脂の再生利用を目指していく。
■アクリルグッズ等再生利用促進協議会 発起人
三菱ケミカル株式会社、フジデノロ株式会社、ローランド ディー.ジー.株式会社、株式会社ひかりてらす、株式会社FiveVai、株式会社リーフラット、株式会社Key Light Entertainment、株式会社ルッカ
※1:三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称。
※2:イベントの詳細は協議会ウェブサイトhttps://lucca-tokyo.co.jp/acrylic-recycling-pc/を参照。
(IR universe rr)