日本伸銅協会は25日都内で、定時総会と理事会を開き2023年度の正副会長と専務理事を選出した。新会長に就任した宮崎庄司・神戸製鋼所執行役員素形材事業部門長は「2022年度の伸銅品生産は前年度比6%減となった。今後、自動車関連・スマホなど伸銅品生産に関わる分野が立ち上がり、需給も回復基調をたどることを期待している」と述べたうえで、「協会としても厳しい環境下、会員企業の事業活動に有益な情報の共有を進め、環境配慮など一層重要性を増す活動への支援策を検討し実施していく」と協会運営の舵取りに意欲を示した。
会長に就任した宮崎氏のほか、同日決定した新役員陣は次の通り。
副会長 鬼王孝志・DOWAメタルテック代表取締役社長
副会長 中嶋孝興・キッツメタルワークス代表取締役社長
副会長 田口昌利・KMCT代表取締役社長
専務理事(代表理事)桑山広司
(左から順:田口氏、中嶋氏、宮崎氏、鬼王氏、桑山氏)
功労賞・安全優良事業所表彰などが行われた後の懇親会では経済産業省の山下隆一製造産業局長が来賓として挨拶を行った。山下氏は「経済は前向きに動き始めている中、政府も一歩前へ踏み出している」としたうえで、「企業側も一歩も二歩も前へ進んでほしい」と新役員陣をはじめとした出席者にエールを贈った。
(挨拶を行う山下氏)
(IRuniverse G・Mochizuki)