株式会社カネミツ(山口県宇部市港町一丁目6番21号 金光 優稀社長)は宇部の港町で小さいながらも堅実な非鉄スクラップリサイクル業を展開している。創業68年と歴史ある会社ではあるが、特に事業規模を大きくするのでもなく、本社でも社員は14名とこじんまりとしたアットホームな社風を感じさせる。
同社で現場を仕切るベテラン、30年の経験をもつ立花取締役と子育てしながらの女性課長である河村氏に話を聞いた。
カネミツでは非鉄のなかでもアルミを中心として月間1000トンの物量を扱っている。うちUBCは300トン、サッシ系は300トン機械アルミ系が300トン、という内容。本社ヤード以外に、宇部港と北九州にもヤードをもっている。宇部港ヤードは輸出向けなどでコンテナ積み用のヤードとしている。

(宇部港ヤード)
北九州では協力会社とともにアルミサッシのシュレッダーを行っている。Aサッシシュレッダーとして月間300トンをベトナム、韓国、中国に輸出している。
というのが同社の概要だが、同社の特徴として、女性活躍職場を実践しているところが挙げられる。本社勤務の14名のうち5名は女性。また河村課長のように子育て世代も多く働いている。それは立花取締役の考案でもあり、活気ある職場、クリーンなイメージをつける意味でも意識的に女性採用を増やしてきたのだという。フォークリフトを操るスタッフにも女性はおられる。
 
ベテラン営業マンである立花氏は回遊魚のように全国のあちこちを飛び回っているが、現場ではしっかりと女性社員が運営を任されている。同社のホームページだけをみるとhttps://kanemitsu.ltd/company/、非常にあっさりとした印象であえて個性を出していないのだが、現場は小さいながらもSDGsを意識した組織体制でちょっと華やかな雰囲気すら感じられるカネミツの現場である。
(IRUNIVERSE/MIRUcom Tanamachi)