米アルミ大手のアルコアは15日、サウジアラビアの国営鉱物資源会社(Saudi Arabian Mining Company:マーデン)との合弁事業を巡り、持ち株25.1%をマーデンに11億ドル(約1550億円)で売却する契約を締結したと発表した。事業ポートフォリオの簡素化などが、その狙いという。
持ち分売却の対価は、マーデン株式と現金1億5000万ドルの組み合わせで受けとる。この取引は規制当局の承認、マアデンの株主の承認、およびその他の慣例的な完了条件に従う必要があり、2025年上半期の手続き完了を見込んでいる。
アルコアとマーデンの合弁事業は2009年の立ち上げで、ボーキサイト鉱山とアルミナ精錬所を運営する「マーデン・ボーキサイト・アルミナ」と、アルミの精錬所と鋳造所を運営する「マーデン・アルミニウム」の2つの事業体で構成される。
(IRuniverse G・Mochizuki)