アルミニウム圧延で国内最大手のUACJは13日、同日実施した自社株買いで300万株(取得金額150億9,000万円)を取得したと発表した。筆頭株主だった古河電気工業が保有株の一部(2,936,300株)を売却し、これに応じた結果、筆頭株主が同社に代わって投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメント交代したという。
今回の保有株の売却により、古川電工の保有比率は19.73%から14.50%に、一方エフィッシモは2月13日時点でUACJ株の19.56%を保有しており、古河電工に代わって筆頭株主になった。なお、12日開催の取締役会の決議に基づき取得した自社株のうち200万株を3月14日付で消却する予定としている。
UACJは第4次中期経営計画でROE、PBRの向上を通じ企業価値・株主価値の最大化を図り、株主総利回りの向上に取り組むことを基本方針に掲げ、その実現に向けて自社株買いを有効な選択肢のひとつとしていた。
(IRuniverse G・Mochizuki)