日本ゼオン(本社:東京・千代田)は3月3日、自社ホームページ上で、「中国上海市にリチウムイオン電池(LIB)負極用バインダーの販売合弁会社を設立する」と発表した。4月末に設立し、自社製品の中国での独占販売を行う。
子会社を通じ、中国の負極用セパレーター大手の上海恩捷新材料科技(本社:上海市、SEMCORP)の子会社とSEMCORPの敷地内に合弁会社を設立する。持ち株比率はゼオン側が51%、中国側が49%。資本金は1000万元(約2億円)。
プレスリリース: 中国国内市場に特化したリチウムイオン電池負極用バインダーの合弁販売会社設立に合意
日本ゼオンは近年、米国のスタートアップに投資するなど海外事業を加速する。LIB用バインダーについては正・負極用ともに独自技術を採用した自社製品を持つが、2024年夏にはドイツで特許権侵害の訴訟を提起するなどトラブルも抱える。
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(IR Universe Kure)