兼松株式会社(以下、「兼松」)は、3月17日、同社の連結子会社である兼松トレーディング株式会社(以下、「KGT」)の全株式を阪和興業株式会社(以下、「阪和」)に本年4月1日に譲渡する契約を締結したと発表した。同株式譲渡に伴い、KGTが株式を保有する協和スチール株式会社(所有割合:100%)、永和金属株式会社(所有割合:92.7%)、株式会社建鋼社(所有割合:100%)および協和スチール株式会社が株式を保有する協和運輸株式会社(所有割合:100%)も併せた5社を譲渡することになる。
阪和は、売上の約半分を占める鉄鋼事業ならびに同じく金属を扱うリサイクルメタル事業、プライマリーメタル事業を過去数年で急激に伸長させている。中期経営計画でも定量目標の一つに鉄鋼取扱重量を据えており、投資推進を図っている。
KGTは、1970年に兼松のグループ会社として設立、以来、国内外での一般鋼材の流通を軸に、厚板溶断、建具の設計・施工、チタン製品等の特殊鋼の販売など幅広い事業を展開してきた。
兼松は、中期経営計画「integration 1.0」の主要施策の一つとして「提供価値の拡充」を掲げており、DX、GX、イノベーションの3つを重点強化対象として、サプライチェーンの変革・創出を推進している。KGTおよびその子会社のより一層の成長のため、また、鉄鋼業界全体の更なる活性化・最適化のためには、スケールメリットが重要と考え、その方向性と合致する阪和グループに入ることによってシナジーが見込めると判断し、株式譲渡に至った。
(IR universe rr)