米トランプ大統領は鉄鋼、アルミの輸入関税をさらに引き上げ。現行の25%の2倍増の50%にする、と30日、ペンシルバニアのUSスチール工場内で行った演説中に語り、自身のSNSにもこれを6月4日から実行する旨を投稿。いやはや、なかなかクレージーな上げ幅である。ここまで上げて誰が得をするのか？米連邦政府は得をするだろうが。。
またトランプ大統領はSNSで「関税効果で米国内の鉄鋼とアルミはかつてない活況をみせている」旨も記しているが、そうではない。米国の25年１～４月の鉄鋼生産は0.3%増の3600万トンでわずかに微増。話題のUSスチールの1-3月期は赤字決算だった。
USスチールは2025年1-3月期の決算で、純損益が1億1600万ドルの赤字。 欧州での需要低迷が影響し、売上高は前年同期比10％減の37億2700万ドルだった。
米国の25年1-3月期のアルミ需要は前年同期比4.3%増の315万トン（米アルミ協会）だったが、米アルミ協会は早い段階から関税には反対を表明していた。さらに追加で50%となるともはやお手上げ。。誰もトランプ大統領を止められない。
（IRUNIVERSE）
