三菱商事は2日、使用済みの電子機器類であるEスクラップからの先端的な金属回収技術をもつという英のDEScycle社が実施した資金調達ラウンドで株式を取得、併せて同社と協業推進に向けて業務提携することで合意したと発表した。
DEScycle社の保有する技術は、低温常圧下で金属を選択的に溶解することを可能にするという。現在主流となっている乾式製錬法に比べ、エネルギー消費や環境負荷を大幅に削減した金属回収が見込めるとしている。
今回DEScycle社が調達した資金は、英でパイロットプラントの建設・運営に活用される予定で、パイロットプラントでの実証期間の後、2028年に年間処理能力約5,000トンの商業規模プラントの稼働を計画している。北米や日本などへの展開も視野に入れているという。
(IRuniverse G・Mochizuki)