国際モリブデン協会(IMOA)は7月1日、ホームページ上で、2025年1-3月期の世界のモリブデン生産量が前年比7%増の1億6540万ポンドだったと発表した。使用量は4%増の1億7060万ポンドだった。
■生産、使用共に中国がほぼ半分 増加率は加速
プレスリリース:IMOA Latest news
1-3月期の生産量を地域別にみると、中国が前年同期比9%増え、全体の46%を占めた。増加率は2024年通年の5%から拡大した。2位の南米は2%増、北米が15%増だった。
使用量では中国がやはりトップで13%増やし、全体の49%を占めた。伸び率は2024年の10%増から加速した。米国は8%増。日本の使用量も7%増え、2024年通年の7%減から増加に転じた。
2024年までの世界のモリブデンの生産量と使用量
(出所:IMOA)
■価格は反発、7カ月ぶり高値
モリブデン価格は足元で反発している。酸化モリブデンは6月19日に仲値$21.6/LBと2024年11月以来およそ7か月ぶりの高値を付けた。3月から3か月余り続いた$20台での低迷から抜け出している。
過去1年間の酸化モリブデン価格の推移($/LB)
鉄鋼向けのフェロモリブデンも6月26日に$51.35/kgを付けた。やはり2024年11月以来の高値圏にある。
過去1年間のフェロモリブデン価格の推移(basis 65% min)($/kg mo)
(IR Universe Kure)