IRUNIVERSEは25日都内の東京国際フォーラムで、「第12回バッテリーサミット」を開催した。EVからESS分野に大きく需要のすそ野を広げ始めたリチウムイオン電池を多様な角度からバッテリー産業の未来地図を探る形で、その技術、リサイクルなどの最新動向にスポットが当てられた。中国No.1金属情報プロバイダーのSMM(上海有色網)と共催となった今回のサミットは一段と国際色が増し、会場につめかけたおよそ130人超の聴衆は、登壇者らの講演に熱心に聞き入っていた。
主催者を代表して挨拶した弊社代表の棚町裕次は冒頭、「中国のSMMやLFPバッテリーのリサイクルを行うGanzhou Longkai Technology Co., LTDにも(講演者として)来ていただいていおり、バラエティーに富んだ内容となっている」と、12回目を迎えたバッテリーサミットの意義を強調。
来賓として元経済産業大臣・電池産業議連会長代行の西村康稔衆議院議員が来場、挨拶に立った。冒頭「EVがスローダウンしながらも、定位置用はすごい勢いで伸びており、かならず電池を制する者は世界を制す」とし、その上で「川上から川下までグローバルにアライアンスを組みながら、人材も育てて、必ず(国内の電池産業を)日本の中心産業になっていくようにしっかり応援をしていきたい」と今後の抱負を述べた。

講演に引き続いて開催された懇親会では、講演会で紹介された最新情報を巡り、そこかしこで延長戦の夕べが始めり、いつまでも話題は尽きなかった。SMMとの共催で、海外からの登壇者の顔ぶれがいつにも増して多彩になったことで、国際色豊かな懇親の場となった。
当日のプログラムは以下の通り。講演内容の詳細については後日配信予定。
講演プログラム:
13:05~13:35 株式会社ダイヘンEMS事業部 営業部 システムソリューション課長 福田康彦氏
「再エネ主力電源化に貢献するダイヘンの系統用蓄電池システム」
13:35~14:05 SMM(上海有色網) 新エネルギー事業部 キーアカウントマネージャ
ー Patrick Xu(パトリック・シュウ)氏
14:05~14:35 Ganzhou Longkai Technology Co., LTD 国際事業部長 Feng Zizhen氏
「中国におけるLFPバッテリーのリサイクルについて」
14:35~15:05 MRAI(Material Recycling Association of India)事務局長 Amar Singh氏
15:05~15:15 株式会社Greenbattery COO藤井理巧氏
「GreenBatteryのビジョンと戦略」
15:15~15:25 gf.Z株式会社 代表取締役 長岡祐樹氏&WeLion Beijing New Energy Technology社
「gf.Zの固体電池への挑戦」
15:45~16:15 Tesla Japan合同会社 Sr. Account Manager, Megapack Sales, Energy Products 園田将史氏
「テスラのミッションとテスラ系統用蓄電池 Megapackについて」
16:15~16:45 EV Volumes 韓国・日本代表 Beejay Kim(ビージェイ・キム)氏
「韓国"K-Battery"業界の現状について」
16:45~17:15 Project Blue プリンシパルアナリスト Ying Lu(イン・ルー)氏
「バッテリーメタル市場の主要トレンド」
17:25~17:55 Terra Charge株式会社 代表取締役副社長 中川 耕輔氏
「Terra Chargeの挑戦:EVとバッテリーで拓く、次世代エネルギー基盤」
17:55~18:25 名古屋大学 山本 真義教授
「日米中の電動車分解解析で見えてきた各社のバッテリースコアと応用技術」
18:25~18:55 R&L Co., Ltd. CEO Uwe Rosenkranz 氏
「クリーンエネルギー太陽光発電 -ドイツのエンジニアリング・日本のQM・中国のOEM-」
講演内容の詳細については後日配信予定。