中国の工業情報化部は、中国の過剰生産設備に対処して、25~26年の鉄鋼部門の成長を安定化させる計画を発表した。
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この計画では、「生産能力と生産量の正確な規制を実施し、新たな生産能力の追加を厳しく抑制することが含まれる」。時代遅れの老朽化設備の撤去が含まれており、今後2年間、新しい生産設備を認可しないとしている。一方で、高付加価値製品を4%成長させるとしている。また、輸出競争の秩序を維持するために輸出管理を行うとしている。
ただ、この計画は、これまでの施策同様に実効性が伴うのかは依然疑問が残る。前回もコメントしたが、旧設備の廃棄に伴う大量の失業者発生問題だ。現状、景気の良くない中での失業者大量発生は、中国経済をさらに悪化させるため、旧設備廃棄の実効性は、その可能性が極めて低いと思われる。
このため、昨今の中国の鉄鋼政策は、オオカミ少年と化している。
(IRuniverse 井上 康)