阪和興業は1日、アンゴラ共和国での永久磁石用原料となるレアアース分離・精製調査事業が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に8月1日に採択されたと発表した。レアアース原料である混合希土類炭酸塩(MREC)の中国依存からの脱却を目指す。
日本国内では、レアアース原料である混合希土類炭酸塩(MREC)を分離・精製した状態での供給が求められており、安定的な供給体制の構築が急務となっている。同社は安定供給を実現するため、アンゴラ共和国での資源開発に着目。同国でロンゴンジョ鉱山の開発を進めている英国のPensana PLC(Pensana)と共同で同鉱山から産出されるレアアース鉱石の分離・精製事業の可能性を検討していく方針だ。
具体的には現地でのMREC生産や分離精製における技術的な妥当性、市場ニーズ、生産コストの整合性を踏まえた評価を多角的に実施することで、事業実現・継続の可能性を確認していく。事業期間は2025年9月1日〜26年8月31日の予定。
(IRuniverse K.Kuribara)