英投資会社のアッピア・キャピタル・アドバイザリーは10月21日、自社ホームページ上で、「世界銀行(WB)傘下の国際金融公社(IFC)と共同で、アフリカや南米といった新興市場に特化した10億ドル規模の重要鉱物・金属・鉱業ファンドを立ち上げる」と発表した。IFCが民間の投資会社と鉱業関連の共同ファンドを創設するのは初めて。
新ファンドは、IFC側が資金提供、アッピア側が管理を担う。IFC側は初期投資として1億ドルをまず拠出し、子会社を通じ追加出資する。株式やクレジット、ロイヤルティなどに投資することで、地域社会の向上に寄与しながら収益を上げる。経済成長、エネルギー転換、主要なデジタル技術に不可欠な重要鉱物の「責任ある、影響力の大きい」採掘プロジェクトの開発を支援する。
投資先の第一弾となるのは、アッピアが間接的に所有するブラジル・バイーア州のサンタ・リタ・ニッケル・銅・コバルト鉱山だ。この鉱山は最終的にニッケルの年産が約3万トン、鉱山寿命は30年以上になると予想されている。
アッピアは鉱業向け専門の投資・アドバイザリー会社。IFCとは10年来の協力関係にあり、アフリカでレアアースや金の鉱山を開発してきた。ロイター通信は10月21日、ファンドの設立は「民間の投資会社の重要鉱物産業への関心の高まりを反映している」と伝えた。
(IR Universe Kure)