高炉メーカーの先陣を切って11月5に、日本製鉄が26/3期2Qの決算を発表するが、各社とも厳しい決算になる見通し。ただ、各社とも今1Q時点でも織り込んだトランプ関税影響は軽微だと思われるが、国内外の需要低迷と、国際市場での競争激化(米国市場は堅調だが、アジア市場が軟調)、保護主義の顕著化などの影響が懸念されるためだ。
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高炉3社は、為替が想定より円安傾向にあるためプラス要因になるものの、各社で気になるのは以下の通り。
〇日本製鉄
気になるのは、国内外での事故の影響がどのくらいなのマイナス要因になるのか。9月10に発生した北日本製鉄室蘭地区の高炉事故(高炉スラグ流出)と、8月11日(現地時間)に発生したMon Valley製鉄所(ペンシルバニア州)のコークス炉の爆発事故。
〇JFE HD
同社は電磁鋼板など高付加価値品の拡販により今下期にミックス改善を見込むが、見込み通りなのか気になるところ。
〇神戸製鋼所
同社は素材系事業の低迷分を、機会系事業が堅調に推移していることでカバーできているのか気になるところ。
図表1、高炉3社の26/3期業績見通し(億円、万トン、円/ドル、円/株)

出所:各社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表2、高炉3社の株価推移(%:2025年6月末=100)

注意:日本製鉄は9月26日に株式分割(1:5)を行っているため、それ以前を遡って修正
出所:YahooファイナンスよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)