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中部鋼鈑:決算説明会、事故により他社への転注分を取り戻せるか?造船増強の恩恵は?

2025/10/31 12:00
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中部鋼鈑:決算説明会、事故により他社への転注分を取り戻せるか?造船増強の恩恵は?

 10月31日10時、中部鋼鈑は前日に発表した26/3期2Qの決算を受けてウエブにて説明会を開催した。説明に使われた資料はこちら

 

<決算概要>

 上期について1Qは、ほぼ計画通り。2Qは受注の戻りが想定より弱く、受注減、販売数量減により、減収減益となった。

 要因は、今年の1月に発生した電気炉の事故で2ヵ月強生産休止ということがあり、その影響が長引いている。

 同社の事故の影響で、ユーザーが手当てした他社鋼材が想定より多く、また入荷遅れ等もあり6月がピークになった。これにより在庫の消化が遅れ、同社への発注も遅れ、この辺が主要因と考えている。

 下期については、在庫消化も進んでおり、足元、9月、10月の受注も大きく改善が見られており、下期は販売数量の増加を見込み、増収増益の計画となっている。

 ただ、受注の回復の遅れあり、また市況低迷等もあり通期決算予想としては、期初の計画より大きく減収減益になるため、下方修正した。

 

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 ⇒「中部鋼鈑:26/3期2Q決算発表し、通期見通しを大幅下方修正

 

<26/3期2Q実績>

 〇総括

 上期の業績は、期初計画に対して数量減、それからメタルスプレッドの縮小等で、減収減益となった。

 通期の業績見通しは、当初の計画に対して数量減、それからメタルスプル縮小が要因で、下方修正した。

 一方で、配当は、DOEを導入しているので、1株当たり101円の配当、これは当初計画通り行う。

 

〇2Q実績

●ポイント

 事故からのシェア回復が想定より遅延し計画未達。また、8月末に実施した旧スクラップ装入クレーン下架工事の工事期間延長により、製鋼工場の休止期間が延び減産(製品出荷は今年度より始めた備蓄スラブにて対応するも固定費が増加)。

 この結果、2Q以降販売数量を下方修正。また、鉄スクラップ価格が想定を上回り、スプレッドが想定用悪化(下期は拡大見込む)し、大幅減益益になった。

 経常利益の増減分析は資料の11-13ページを参照。

 セグメント及び財務状況、新電気炉導入後の状況についても資料14-16ページを参照。

 

<26/3期業績見通し>

 販売価格の下落及び数量減に加え鉄スクラップ価格上昇が影響し期初見通し対比、減収減益予想へ下方修正。ただ、配当は期初計画通りを予定。

 なお、下期は他社に転注したシェアを取り戻すことに加え、建材分野の新規獲得、スプレッドの改善を目指す。

 修正した計画は資料の21ページを参照。また、足元の需給状況は同22ページ及び25・26ページを参照。計画より遅れているものの、徐々に回復してきている。

 今回下方修正した増減分析は資料の24ページを参照。

 

<主なQ&A>

Q、厚板について、他社に転注した分を元通りに取り取り戻せるのか?

A、受注環境に関してはかなり良くなってきている。特に大型案件。ただ、人手不足から工期が伸びる場合もあるが、需要自体は底堅い。転注にかんしてヒアリングをかけたところ、顧客によっては助けてもらったので・・・というケースがあるが、9割場は取り戻せるとみている。また、営業をかけて新規受注の獲得を目指す。また、在庫の山はかなり減ってきていると実感している。

 

Q、日本政府の造船強化は、同社に恩恵があるのか?報道によると2030年までに(造船の)生産キャパを2倍にとかもあるので。

A、造船業界だけで3.500億円、政府の補助金を合わせれば1兆円の投資をして造船の生産量を世界シェアの2割まで、2倍に高めるとの報道があったが、同社にとっても良いことだと考えている。現在、建材に注力しているが、造船にも営業をかけ、需要獲得したい。

 

Q、追加で、高炉メーカーが厚板の生産量を減らしていることは、同社にとってはメリットか?

A、造船が増えれば、その可能性があると思う。

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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