10月31日15時半、日軽金ホールディングスは同時14時に発表した26/3期2Qの決算を受けて説明会を開催した模様。説明会資料はこちら。
<26/3期2Q実績>
〇実績
同社グループにおいて販売面では、板部門や押出部門が半導体製造装置向けの需要回復の先送り影響で停滞しており、二次合金部門は国内の自動車向けが低調であるものの、化成品部門およびパウダー・ペースト部門での放熱用途向けが好調に推移するとともに、自動車部品事業は前年同期より回復、トラック架装関連も堅調であったことから、売上高は前年同期と比べ増加した。採算面では、加工製品、関連事業が大きく改善し、箔、粉末製品も前年同期を上回る利益となった。アルミナ・化成品、地金や板、押出製品においてアルミニウム地金市況を反映したコスト上昇の影響があったものの、販売価格の改定効果もあり、営業利益、経常利益、当期利益は前年同期と比べ増益となった。
〇米国・輸入関税追加措置 同社グループへの影響(同3ページ)
上期では殆ど影響見られず、通期業績予想も同様で見込む(期首予想と見方変えず)
〇販売価格改定実施状況(同4ページ)
化成品、トラック架装(輸送機器事業グループ・日本フルハーフ)はじめ上期は順調に進捗、下期も同基調継続
〇経常利益変化要因(同7ページ)
増収・増益 :放熱関連(化成品、パウダー・ペースト)好調や自動車部品回復などによる増販、化成品やトラック架装などでの販価改定効果が利益を押上げ。
<セグメント状況>(同8-12ページ)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇アルミナ・化成品、地金
化成品事業グループの化成品部門は、主力の水酸化アルミニウムおよびアルミナでは放熱難燃フィラー向けの好調などで販売が前年同期を上回り、化学品では無機塩化物が鈍化しているものの、原料コスト上昇に対する販売価格改定効果もあり、売上高は前年同期を上回った。採算面では販売増と販売価格の改定効果などにより、営業利益は前年同期を上回った。
メタル事業グループにおいては、主力の自動車向け二次合金部門において、国内では自動車生産低調による販売停滞が継続、海外は中国が依然低調であるものの米国は販売環境が好調、タイは市場環境としては低調であるものの販売量が前年同期を上回り、昨年操業開始したインドの本格稼働が販売増に寄与したことから、売上高は前年同期を上回った。採算面では、二次合金部門が増益となった一方で、アルミニウム地金市況変動による減益影響等もあり、営業利益は前年同期を下回った。
〇板、押出製品
軽圧事業グループにおいて、板部門は、半導体製造装置向けが依然として停滞しているものの、リチウムイオン電池ケース向け板材が好調であったことに加え、アルミニウム地金市況を反映した販売価格が前年同期を上回ったこともあり、売上高は前年同期と比べ増加した。採算面では、リチウムイオン電池ケース向け板材の販売増や加工賃の改定効果が寄与したものの、アルミニウム地金市況を反映したコスト上昇の影響が大きく、営業利益は前年同期を下回った。
押出部門は、トラック架装向けが堅調を維持しており、半導体製造装置向けなどで前年同期を下回ったものの、アルミニウム地金市況を反映した販売価格が前年同期を上回ったことから、売上高は増加した。採算面では、加工賃の改定効果があったものの、アルミニウム地金市況を反映したコスト上昇の影響が大きく、営業利益は前年同期を下回った。
〇加工製品、関連事業
輸送機器事業グループのトラック架装は、販売台数は前年同期と比べてやや減少したものの、販売価格改定の効果発現により、売上高は前年同期を上回った。採算面では販売価格改定効果と材料価格軟化により、前年同期より大きく改善した。
自動車部品事業グループは、販売面で、国内において新規案件の上市に加え昨年の自動車減産からの一部回復があり、海外において中国市場での低迷は続いているものの、売上高は前年同期を上回った。採算面では増販、品種構成の改善、生産性改善の効果により、前年同期と比べて改善した。
エンジニアリング事業グループのパネルシステム部門は、冷凍・冷蔵分野では食品工場や低温流通倉庫の物流拠点増設、老朽化による建て替え需要の継続に加え、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店舗・厨房向けにおける既存店改装需要が好調で、建設費高騰や人手不足による工期遅れの影響は続いているものの売上高は前年同期を上回った。クリーンルーム分野では半導体関連向けクリーンルームの需要が一部で落ち着きが見られるものの、新工場建設や既存設備拡充の需要が継続しており、売上高は前年同期を上回った。採算面では労務費などコスト上昇の影響があったものの、営業利益は前年同期を上回った。
〇箔、粉末製品
箔事業グループの箔部門は、リチウムイオン電池外装用箔は車載用が調整局面にあった前年同期と比べ受注増となり、医薬包材向け加工箔の販売は前年同期を下回ったものの、部門全体の売上高は前年同期を上回った。
パウダー・ペースト部門は、パウダー製品は放熱用途の電子材アルミパウダーや窒化アルミの需要増により前年同期を上回る販売となった。ペースト製品は主力の自動車塗料向けは、国内が自動車生産低調により前年同期を下回る販売となり、海外は欧州向けが厳しい状況であったものの、中国や北米および東南アジア向けの販売が増えたことから、部門全体の売上高は前年同期を上回った。
日用品部門は、コンシューマー向けはハウスケア商品の販売は伸長しているものの、アルミホイルなどの食品向けが販売価格改定による減販影響により、前年同期をやや下回った。一方でパッケージ用品向けは冷凍食品向けのアルミ容器や紙容器の販売が堅調に推移したこともあり、部門全体の売上高は前年同期をやや上回った。
<26/3期業績見通し>
〇業績見通し
上期実績が計画を上回ったものの、従来見通しを据え置いた(経常利益で計画対比21.7%上回った)。
図表1、26/3期の上期実績と通期見通し(百万円)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇経常利益変化要因(同15ページ)
増収・増益 トラック架装はじめ販価改定効果は拡大、放熱関連好調・自動車部品改善は継続も、半導体製造装置向け板、押出の回復先送りもあり、慎重に予想
<セグメント>
セグメント別は、説明資料の16-20ページを参照。
〇配当について
従来予想を据え置き。
<参考>
図表2、四半期別の業績推移(億円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)