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Farouk 博士、次世代エネルギー水素電燃料電池リサイクルの新技術を開発 #立ち話シリーズ1 in ICM上海

2025/11/18 10:55 FREE
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Farouk 博士、次世代エネルギー水素電燃料電池リサイクルの新技術を開発 #立ち話シリーズ1 in ICM上海

電池リサイクル技術に長年携わるFarouk TEDJAR博士はこのほど、博士の研究チームによる水素燃料電池の新リサイクルの技術に成功したとMIRUによる独占インタビューで明らかにした。TEDJAR博士は、グルノーブル・ポリテクニック大学でそのアイデアが培養され、欧州初のリチウム電池リサイクルに着手した会社RECUPYLの創設者でもある。

水素燃料電池は次世代のエネルギーとして注目されており、そのリサイクル技術の開発も必須課題である。そんななか、電池リサイクル大手SK TesのTEDJAR博士は、この新エネルギーの成長を予測し、ユニークなリサイクル処理技術を開発した。博士によると、開発プロジェクトはフランスの電力大手EDFの要請により着手された。処理過程は、使用済となった200Kwhの水素燃料電池の解体とリサイクルだ。解体過程は比較的容易であるが、燃料セルのリサイクルは非常に複雑で多くの課題が残る。

リサイクル法は、現在主流の溶解や焼却とは対照的に、破壊的な解体を行わず湿式を用いて、カーボンを金属から分離する。熱処理を行わないためこの過程では炭素は排出されない。リサイクル過程で使用される化学物質はクローズドループでリサイクルが可能だ。試験プロジェクトでは、原料回収率91%を達成した。燃料電池には、プラチナ・ニッケル・タングスティン・コバルト・バナジウムなど重要な原材料や有価物質が含まれている。処理コストについては、これらの有価原料の回収により、相殺が十分可能であるという。

燃料電池のリサイクル市場は、使用済となる電池の量自体がまだ少ない試験規模であるが、TEDJAR博士率いるチームによるリサイクル法は、電池の拡大生産者責任を満足すために必須となるソリューションを提供する。最後に博士は「日本の自動車メーカーには特に興味深いソリューションではないでしょうか」と付け加えた。

 

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SCHANZ, Yukari
オーストリア、ウィーン在住フリーライター。現在、ウィーンとパリを拠点に、欧州におけるフランス語、英語圏の文化、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および政策調査に携わっている。専門は国際政治、軍事、語学。
趣味は、書道、絵画、旅行、フランスワインの飲酒、カラオケ、犬の飼育。
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