SK Tes 中国代表 Alice Huang氏に聞く
「日本はアジアのモデルになり得る市場。SKグループが目指す“トータルソリューション”の要はここにある」
ICM会場では、IRuniverse 取材チーム(棚町)が多くの重要人物にインタビューを行い、企業のビジョンや戦略について話を伺う貴重な機会を得た。
メディアパートナーとして招待された IRuniverse は、会場ホテル36階で開催された Steering Committee にも参加。そこで SK TES 中国代表取締役 Alice Huang 氏 に、日本市場およびアジア戦略について話を聞いた。
■ 日本市場への展望
Q. 日本における TES グループの発展はどのように考えていますか?
A.「日本は非常に“ストレートフォワード(透明性で一貫性のある体制)”を構えており、サーキュラーエコノミーを支える規制も制度もよく整備されています。日本企業は豊富な経験を持っており、私たちが学ぶことはまだ多くあります。
それでも、日本企業とのコラボレーションには大きな可能性があり、今後の展開をとても楽しみにしています。」
■ アジア市場への拡大
Q. プラスチックやタイヤなどの統合リサイクル事業を、日本だけでなくアジアにも広げる予定はありますか?
A.「もちろんです。日本からスタートすることは 信頼性の面でも大きな意味を持ち、アジアにとって“基準”あるいは“モデルケース”になると考えています。」

■ バッテリー・他素材リサイクルでの連携可能性
Q. バッテリーやその他素材のリサイクル事業で、日本企業やアジア企業との M&A・提携も視野に入れていますか?
A.「循環経済では“リサイクル”は最終段階にすぎません。私たちが目指すのは トータルソリューションプロバイダー です。たとえば、
• AIDC
• AIデータセンター
などからスタートし、グリーンエネルギーサプライヤー となり、グリーンデザインを基点に幅広いサービスを提供していく。
そして、機器の再利用(リユース)も含め、循環を一気通貫で設計する。
そのようなトータルソリューションを展開していきたいと考えています。」
■ SKグループ戦略との連動
Q. SKグループが運営するデータセンター向けの電池(ESS等)も、SK Tes が供給し、グループ全体でトータルソリューションを実現するという考えもありますか?
A. 「そうですね、私は SK グループ全体を代表して発言する立場ではありませんが、まさにその方向の実現を目指しています。ESS自体の供給はSK Tesではなく子会社のZcycleが担っています。
しかし、一つ言えるのは、SK グループは A・B・C を軸とした戦略を掲げています。
• A = AI
• B = Battery
• C = Chips
私たち SK Tes は、この ABC戦略を強力に支援しています。」
棚町:「取材を受けてくださりありがとうございます!今回 Aliceさんにお会いできて本当に嬉しかったです。我々が主催する来年3月の東京バッテリーサミットでもお待ちしております!明日のプレゼンも楽しみにしています」

彼女の温かな人柄と先見性のある言葉は、今後のさらなる協働への期待を一層高め、戦略的な視点は、SK TES がアジアの循環経済の未来を牽引していく存在であることを強く印象づけた。
(IRuniverse, R.S.)